農業施設
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16 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 五十部 誠一郎, 片山 秀策, 干場 信司, 堂腰 純
    1985 年16 巻2 号 p. 5-10
    発行日: 1985/11/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    スラット床を有するフリーストール搾乳牛舎において, 設計・施工の基礎資料を得るため, スラットの施工精度, 床の糞の残留量の測定と, 牛の蹄の病気と障害, 省力効果について調査を行なった。
    調査の結果, 次のことが明らかになった。
    床面の糞の残留量は, 飼養密度が大きくなるにつれて少なくなった。また, スラットの設置方向の決定については牛舎内の付帯設備のレイアウトや牛の動線を考慮することが大切であることが明らかになった。牛舎からの糞尿の除去作業にかかる時間は, 統計調査における平均所要時間の20%であり, スラットフロアの省力効果が示された。
  • 乾燥工程における粉塵の発生
    瀬能 誠之
    1985 年16 巻2 号 p. 11-18
    発行日: 1985/11/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    籾から発生する粉塵量についての基礎的資料を得ることを目的として, 小型籾乾燥調製施設における排出粉塵量を測定した。籾の乾燥過程での粉塵発生量には大きな変動は認められず, 比較的安定した粉塵量が排出されていることがわかった。籾1ton当たりの排出粉塵量を計算し, 粗粉塵量1.059Kg/ton, 中粉塵量0.251Kg/ton, および微粉塵量0.308Kg/ton, 合計1.618Kg/tonなる値を得た。これら粉塵の種類による量と粒径別構成についての模式図を示し, 粒径別構成比を一般的な粒度分布として表すために, R. R. 線図およびR. R. B. の式によって表示するとともに, R. R. B. の式における定数系を求め, これによる計算値と実測値との比較検討を行った。
  • 瀬能 誠之
    1985 年16 巻2 号 p. 19-28
    発行日: 1985/11/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    共乾施設における浮遊粉塵の環境測定を行い, 測定機器の相互比較および測定手法の検討を行った。これに基づいて浮遊粉塵の濃度と粒度に関する特性を検討した。また, 総粉塵濃度と吸入性粉塵濃度についての関係を明らかにするとともに, 粉塵の許容濃度のもつ意味について検討を加え, 共乾施設における籾粉塵環境への適応と考え方の根拠を考察した。これらのことから, 試論的な許容濃度として, 総粉塵濃度については基準値10mg/m3, 目標値8mg/m3, また, 吸入性粉塵濃度については基準値, 目標値ともに1mg/m3の値をそれぞれ提案した。
  • 宮崎 龍雄, 王 選良, 原 慶明, 前川 孝昭
    1985 年16 巻2 号 p. 29-34
    発行日: 1985/11/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    アンモニア耐性緑藻 Scenedesmus quadricauda の, 豚糞メタン発酵消化脱離液中での生育及びアンモニア・リン酸の除去能力について調べた。この緑藻は100倍及び10倍希釈の消化脱離液中では生育したが, 5倍希釈液中では生育しなかった。光合成測定及び電子顕微鏡観察によると, 10倍希釈液中の藻体は形態が若干変化したが, 生育及び生理状態は100倍希釈液中の藻体に比べ, 大きな変化はないと推測できた。アンモニア・リン酸の除去率は, 100倍希釈液でそれぞれ99.7及び74%であり, 10倍希釈液では78及び63%であった。これらの結果は, この緑藻をメタン発酵消化脱離液処理に使用しうる可能性があることを示唆している。
  • 塩 光輝, 町田 武美
    1985 年16 巻2 号 p. 35-43
    発行日: 1985/11/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    今後の情報化社会の進展は, 日本農業へ大きな影響を及ぼすものと考えられる。すでに農業の分野でも, 農協や農業管理センターなどの組織体, あるいは個別農家レベルでコンピュータが導入され, 農業経営の改善をはかるための努力がなされている。しかし, 農業におけるシステム化の現状は, 非常に未整備のものが多く, さまざまな機関や業種において, 多くの問題をかかえている。本論文は, このような農業における情報シテスム化の背景とシステム化の必要性の視点に立ちながら, 農業における情報システム化の現状を分析し, その問題点について考察を行なったものである。
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