農業施設
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23 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 村田 敏, 松岡 孝尚, 宮内 樹代史
    1992 年23 巻1 号 p. 1-6
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    この研究は, 複数個採取した場合の重量和を一定にして包装する装置の確率論的考察とシミュレーションである。
    対象を既に実用化されているピーマンの包装装置にとり, まず, 採取されたピーマンの重量分布を詳しく測定し, それと確率計算に基づいて, 目的重量和Wが包装条件150 (g)≦W<152 (g) を満足する装置側の条件を明かにした。
    次に一つの選抜システムを提案し, それに基づいて実行シミュレーションを行い, 選抜が円滑に行われることを証明するとともに, 選抜精度の評価を行った。
  • 石橋 憲一, 弘中 和憲
    1992 年23 巻1 号 p. 7-14
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    廃線トンネルを農産物貯蔵庫として転用するために, トンネル内環境を調査し, さらに数種の野菜の貯蔵性を検討した。その結果, トンネル内100~500m地点での年平均温度は7℃前後で, 湿度も約95%と安定していることが分かった。トンネルで3ヵ月間貯蔵したバレイショの目減りは1%程度であるが, 還元糖は漸増した。また, 貯蔵初期にナガイモの粘度の増加はみられるが, 以降徐々に減少した。高湿度のトンネル内でゴボウを貯蔵する際に, フィルム包装の必要のないことが明ちかとなった。
  • 風洞実験による基礎的な風圧特性
    羽倉 弘人, 藤野 宏道
    1992 年23 巻1 号 p. 15-24
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    ビニルハウスの耐風設計資料を得るため, 風洞実験を行った。模型は縮尺1/20の両屋根型の剛模型と柔模型を用い, 実験気流の風向は桁行 (奥行) 方向壁面に直角とした。剛模型実験から角ばった稜線を持つものと稜線部が曲面のものとの風圧係数分布を比較すると, 稜線の極く近傍の局所を除いてほぼ類似した分布であり, 模型全体に作用する風圧力 (揚力, 抗力) もほぼ同じ値であった。柔模型実験では開口位置と開口率を変化させて押えひもの張力, 骨組の曲げ応力及び室内圧を計測した。この結果, ビニルハウスの耐風メカニズムは開口位置に大きく依存し, 開口率はあまり影響しない。即ち, 風上側壁面に開口部のあるものは室内圧係数が正となり被覆ビニルが膨張する。これに対して風下側壁面に開口のあるものは室内圧係数が負となり被覆ビニルの形状は変化しない。又, 全閉型及び風上・風下側両壁面に開口のあるものは, 開口率が変化しても室内圧係数は殆ど零である。すなわち, 強風下でのビニルハウスの形状変化が, 揚力, 押えひもの張力及び骨組の曲げ応力に大きく影響する。筆者らは, ビニルハウスの耐風設計に関する考え方と設計上有用な諸係数について提案した。
  • 中島 教博, 森嶋 博, 瀬尾 康久, 相良 泰行
    1992 年23 巻1 号 p. 25-32
    発行日: 1992/07/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    我が国に設置されている実用規模の真空冷却装置を対象として, その稼動状況, 機器構成, 自動制御法, 青果物の冷却特性および操作上の問題点などについて実態調査を行った。また, これらの結果に基づく標準的「真空冷却プロセス工程」を定義し, これを比較のための基準として各装置の自動制御および操作法の特徴を工程的に類別して各工程における問題点を指摘すると共に改善法の指針を示した。
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