農業施設
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17 巻, 3 号
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  • 牛体表面における物質伝達率
    川西 啓文, 長島 守正, 奈良 誠, 佐瀬 勘紀, 村上 里美
    1987 年17 巻3 号 p. 4-12
    発行日: 1987/03/31
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    牛体の物質伝達率を求めるため, ホルスタイン種の牛の牛体各部の寸法と生体重との関係を調査した。この牛体各部の寸法から各部の体表面積を概算すると共に, ホルスタイン種の搾乳牛の1/8模型を使用して, 牛体各部の物質伝達に関する実験式をナフタリンの昇華量から求めた。
    気流に対する牛体方向は, 牛体各部の物質伝達にほとんど影響しなかった, 立位姿勢の牛体全体における物質伝達率は, 首部の物質伝達の関係式で近似できることがわかった。また, ルイスの関係式から, 牛体全体の対流熱伝達率も求めた。
  • 牛体胴部の物質伝達率に及ぼす呼吸の影響
    川西 啓文, 長島 守正
    1987 年17 巻3 号 p. 13-19
    発行日: 1987/03/31
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    ナフタリンを塗った, 10cm×10cmの測定体を牛体胴部に貼り, 実物の牛体の胴部の物質伝達率を求めた。
    牛体胴部の物質伝達率は, 呼吸の影響により, 前報の模型実験から求められた値よりも, 約4.7倍程度大きくなった。また, 牛体全体の物質伝達率は前報の模型実験で得られた値よりも気流速が0.1m/sの時, 約2.7倍, 0.2m/sの時, 約2.1倍大きくなった。
    高温時における熱性多呼吸が畜体表面からの放熱に大いに役立っていることが推測できた。
  • 米粒の破壊荷重
    坂井 直樹, 春原 亘
    1987 年17 巻3 号 p. 20-26
    発行日: 1987/03/31
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    単粒の米粒を供試した一軸圧縮試験を行い, 破壊荷重に及ぼす種々の要因を調べた。高水分域ではもみと玄米とがほぼ同程度の値を示したが, 12%wb以下の低水分域では両者の差は拡大した。これは穎の果たす役割が脱水により著しく変化したためと思われた。破壊荷重は供試姿勢により異なっており, 長軸方向に荷重を受ける場合が最も小さい値であった。熟度の影響については, 登熟日数の経過に伴い二次関数的な変化を示した。品種間の差異をみると, 日本型イネのうるち米は他の供試品種に比べてやや大きな値となっていた。
  • 乳用牛の歩行に関する運動力学的分析
    佐藤 義和, 筒井 義富, 宍戸 弘明, 山岸 規昭
    1987 年17 巻3 号 p. 27-34
    発行日: 1987/03/31
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    牛の生産性を阻害せず, かつ合理的な牛舎の床の設計を行うための基礎データを得る目的で, ホルスタイン種の雌を対象に歩様・歩行荷重・最大蹄圧分布の測定を行った。1肢が接地してから離地するまでに床に与える力のうち, 鉛直分力の体重比は前肢で最大60%, 平均40%, 後肢で最大50%, 平均33%程度であり, 重心に近い前肢の方が大きい値だった。進行方向の水平分力は前・後肢間に差はなく, 制動・駆動は平等に担っていると判断した。進行方向に直角な水平分力は常に体の外側に向かって作用し, 前肢では進行方向の水平分力と同等の大きさであるため, 歩行は左右へのかなり大きな体重移動を伴っていた。最大蹄圧は蹄負面において10kgf/cm2を越える数値だった。
  • 夏期の環境特性
    片山 秀策, 浦野 慎一, 干場 信司, 堂腰 純
    1987 年17 巻3 号 p. 35-42
    発行日: 1987/03/31
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
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