農業施設
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17 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 表面性状の観察・含水率について
    高木 史人, 南 清司
    1986 年17 巻1 号 p. 5-15
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    米国産輸入大豆から精選した丸大豆・割豆・ダストを一定の温度・湿度条件中〔20℃ (33, 43, 56, 66, 79, 94% R. H.); 30℃ (32, 43, 52, 59, 78, 92% R. H.)〕に1年間保管して, 試料の含水率の測定及び表面性状 (大豆表面のカビの発生状況, ダストの固結状況) の観察をおこなった。実験結果の相関分析をおこなったところ, 丸大豆表面のカビ発生のグレードと含水率値との間に高い相関があり, 任意の温度・湿度条件中に1年間保管した時の大豆含水率変化予測式を重回帰分析によって求めた。また, 含水率測定値やカビ発生のグレードに対する温度・湿度・期間の各要因効果を分散分析によって求め, 保管10ヶ月目の含水率値を平衡含水率として Henderson の式の定数を求めた。
  • 発芽率・NSI・AVについて
    高木 史人, 南 清司
    1986 年17 巻1 号 p. 16-25
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    米国産輸入大豆から精選した丸大豆・割豆を一定の温度・湿条件中〔20℃ (33, 43, 56, 66, 79, 94% R. H.); 30℃ (32, 43, 52, 59, 78, 92% R. H.)〕に1年間保管して, 試料の発芽率・NSI (水溶性窒素指数)・AV (酸価) を測定した。測定結果の分散分析をおこない各特性値に対する温度・湿度・期間の各要因の効果等を検討したところ, (i) 大豆の品質を劣化させずに長期間安全に貯蔵するためには, 温度と湿度の管理が重要である。(ii) NSIとAVを劣化させずに維持するためには特に湿度が重要な要因になる。(iii) 割豆は丸大豆に比べて品質劣化の速度が大きいことが分かった。又任意の温度・湿度条件中に丸大豆を1年間保管したときの品質変化予測式を重回帰分析によって求め, 発芽率とNSIについては寄与率の高い回帰式が得られた。
  • 基本計画策定手法の検討
    北村 豊, 前川 孝昭, 山沢 新吾
    1986 年17 巻1 号 p. 26-33
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    メタン発酵システムを石油エネルギの代替だけを目的として地域農業へ適用することは, その経済性からみて困難である。本研究は, メタン発酵システムの廃棄物処理系としての利点に着目し, それを地域農業へ適用させる成立条件を整理した。また, メタン発酵システムがエネルギ生産系として有効となるように線形計画法を用いて最適なシステムを算定し, これらがメタン発酵システム適用の基本計画策定の手法となり得るかを検討した。
  • 江崎 春雄, 佐竹 隆顕, 湯沢 昭太郎, 郭 康権, 屋代 幹雄
    1986 年17 巻1 号 p. 34-41
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    針葉樹および広葉樹の樹皮および木質材を原料として, それらを粉砕, 圧縮成形してペレットを製造する成形施設を6ヶ所選び, それらの施設の設置状況, 稼動実態, 成形機の構造と性能ならびに製品ペレットの性状等を調査した。その結果, 成形機に供給される原料の樹種, 粒度, 含水率が成形機の性能ならびにペレットの強度に大きく影響を与えることを明らかにした。
  • 連続負荷条件および共乾施設の粉塵に対する捕集効率について
    瀬能 誠之, 相原 良安
    1986 年17 巻1 号 p. 42-45
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    I報に示したモデル装置を実用装置として開発するための基礎試験として, 長時間, 連続的に粉塵を供給した場合の捕集効率の変化, および, 実際の共乾施設における籾粉塵 (乾燥機排出粉塵および施設内浮遊粉塵) に対する捕集効率を測定した。その結果, モデル装置の捕集効率は, 粉塵の連続負荷によって殆んど変化が認められなかった。また, 共乾施設の浮遊籾粉塵に対しての捕集効率は若干低下したが, 約95%を維持することができた。
  • 奈良 誠, 阿部 利彦
    1986 年17 巻1 号 p. 46-64
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    熱線反射フィルムを利用した透明断熱壁体について, 基礎実験を行い, その熱的・光学的特性に関する基本的傾向を把握した。供試壁体の種類としては,「ガラス+熱線反射フィルム」タイプを11種類,「プラスチックフィルム+熱線反射フィルム」タイプを5種類夫々制作し, 主としてボックス法並びに放射収支計によって, その特性を計測し, これを放射成分と対流成分とに分けて評価した。
    先ず, 熱線反射フィルムを設置したとき, 壁体内に於ける放射伝熱量を最少限とするのに好適な壁体構成を見出した。次に, 採光性, 断熱性 (冬向き), 遮熱性 (夏向き) 等, 総合的観点から評価した結果, 透明且つ静止体でありながら, 従来の可動二層カーテンよりも優れた壁体を実現した。更に, 層間に種々のガスを封入した実験を行い, 壁体内に於ける気体による伝熱量を大幅に低減するのに効果的なガス並びにその使用方法を見い出した。
  • 山下 律也, 後藤 清和, 許 錫衡, 李 永光
    1986 年17 巻1 号 p. 65-72
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    1984年ハルピン市に出張した機会に種子用トウモロコシ乾燥施設を調査した。静置形の交互通風乾燥装置を利用しているが, 乾燥速度や乾燥法などに問題があったので, 技術的な診断を試み, 次のような結果を得た。
    1) 乾燥速度は温度及び風量の影響を受けるが, 火炉の能力不足と熱損失が大きく, また, 送風量が不足しているため, 平均乾燥速度が0.25%/hにどどまっている。
    2) 穂付トウモロコシは特に乾燥しにくいので, 脱粒後の乾燥をあわせ行う2段階乾燥法を採用する必要がある。試作機による実験の結果, 乾燥速度2%/hが得られ, 乾燥性能を高めることが可能となった。
  • 呉 計春, 木村 俊範, 清水 浩
    1986 年17 巻1 号 p. 73-79
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    主として寒冷地におけるドライストアでの生もみ乾燥を高能率化することを目的として, 低温かつ高湿度条件下での平衡含水率を測定した。計測は夫々もみ, 玄米, もみ殻について行われ, また吸湿および脱湿の両側からの測定によって値を求め, それらをChungの式に適用してパラメータの値を決定した。
    加えて, 実際の乾燥過程を想定した際に重要となるもみ内部にある玄米の平衡含水率を物質収支に基づいて推計した。
  • 実測とシミュレーション
    村上 里美, 奈良 誠, 佐瀬 勘紀
    1986 年17 巻1 号 p. 80-85
    発行日: 1986/08/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
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