農業施設
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19 巻, 3 号
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  • 地域農村におけるバイオマスエネルギー利用技術のニーズリサーチと導入上の問題点
    遠藤 織太郎, 前川 孝昭, 山沢 新吾, 倉田 和彦, 酒井 学, 中野 和弘
    1989 年19 巻3 号 p. 147-154
    発行日: 1989/03/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    農業生産・森林施業上廃棄されてきたバイオマスのエネルギー変換法が地域の農業生産構造に大きな影響を与えることが予見できるので, これまでのバイオマスエネルギー生産と利用施設の計画に関する学術的知見をもとにして, システムとして農村集落に適合させる最適手法について明らかにするため, 本研究ではバイオマスエネルギー変換システムを導入した農村や農事組合の導入にいたるまでの問題点の整理の経過, 導入の推進力となった主因子等, 基本設計段階での検討項目の摘出を試みた。その結果, 地域農村には豊富なバイオマス賦存量があり, それをエネルギー変換し, 利用する需要も多く, 新技術導入の潜在的意欲も十分認められるが, 新技術に対する情報の不足及び経済的阻害要因から実際に導入するまでに至っていない事が明らかになった。
  • バイオマス利用計画立案支援システムの開発研究
    中野 和弘, 倉田 和彦, 遠藤 織太郎, 酒井 学, 貝沼 秀夫
    1989 年19 巻3 号 p. 155-163
    発行日: 1989/03/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    農業におけるバイオマスエネルギ変換技術の導入の際に, 計画立案者がバイオマス需要地・供給地の設定や組合せを自由に行い, 立案された計画について建設費やエネルギコスト等を提示するシステムの開発を行った。本システムでは与えられたいくつかの需要案に対して立案計画を作成し, それぞれの立案計画を需要量に対する月別供給状況と施設建設コスト等により評価した。その結果, 糞尿の圃場還元については, 供給率が低いため供給地拡張や堆厩肥化利用を検討すべきであること, メタン発酵による熱供給の場合は, 供給施設のちがいにより施設建設費やガスコストに幅があること, またメタンガス発電については, 肉牛舎では通年供給が可能であること等を出力画面により検討することができた。本システムは, バイオマス需給量を月別に設定でき, 社会的ニーズや住民の要望を直接反映させ, 立案された計画の評価を画面出力できるなど, 意志決定支援システムとして有効な手段であることが確認された。
  • 宮本 眞吾, 志賀 徹, 石橋 貞人
    1989 年19 巻3 号 p. 165-172
    発行日: 1989/03/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    振動を用いた果実の非破壊品質評価には, (1) 衝撃を用いる方法, (2) 正弦波を掃引する方法, (3) ランダムノイズを与える方法が一般的によく用いられている。本報ではこれらの3つの方法を用いて, メロン果実に対する振動の入力位置および検出位置等の基本的条件の違いが, 振動伝達特性にどのような影響を及ぼすか, またそれぞれの方法による伝達特性の相違点および共通点等について, パワースペクトル密度関数と周波数応答関数を用いて検討した。衝撃試験では入力位置によるスペクトルへの影響はほとんどなかったが, 検出位置の違いによる影響がみられた。ランダム振動試験では, 入力位置による影響は衝撃振動試験同様にほとんど見られなかった。ランダム振動および掃引振動試験では入力方向による違いが現れた。また, ランダム振動試験では短時間のアベレージング処理で滑らかなスペクトルが得られた。
  • 実物大実験
    小川 秀雄, 津下 一英, 佐藤 義和, 干場 信司, 山下 進
    1989 年19 巻3 号 p. 173-182
    発行日: 1989/03/20
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    柱脚部を地中押し込み式としたパイプハウスについて, 3種の間口サイズ, 2種の棟部接合方法, 側面ブレースの有無による12体の実物大強度実験を行ないその耐力を求めた。また, 理論解析との適応性について考察した。
    その結果, (1) パイプハウスは靱性が極めて高い, (2) スパンLに対するライズfの比が小さくなるスエッジタイプの棟部接合方法は, 外ジョイントタイプに比べて30%程度耐力が低下する, (3) ブレースを設けない場合は20%程度耐力が低下する, (4) 理論解析において, パイプ地中先端部で固定支持されていると仮定しての解析が可能である, (5) 柱部分の地中押し込み角度が垂直に近くなると (柱脚部スパンと肩部スパンが同程度になると), 変形量が棟部で25~60%, 肩部で15~40%増大する ことなどが明らかになった。
  • 1989 年19 巻3 号 p. 201
    発行日: 1989年
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
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