放射線で重合したMMAポリマー含浸モルタルの耐薬品特性を20℃と80℃の2温度条件下で10%HCI, 10%, 30%H
2SO
4, 10%NaOHの薬品中に浸漬し, 侵食による重量減少および圧縮, 曲げ強度の変化をControl材との対比において試験した。
結果を要約すると次のごとくである。
(1) ポリマー含浸コンクリート (PIC) はプレンモルタルに比べて, 重量損失および強度の諸点で耐薬品特性に富んでいる。
(2) モルタルの薬品による侵食性は常温より高温下において甚だ大であり, 特に本実験の4種類の薬品中10%HClにおいて侵食が最も顕著であった。
(3) MMAに不飽和ポリエステルを添加して架橋した場合は, MMA単独の場合よりさらに化学抵抗性を改善することができる。
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