CLSM (Controlled Low-Strength Material) は制御型低強度材料と訳され, 北米で普及しているスラリー状の埋戻し材であるが, 現在まで日本での使用実績はほとんどない。使用材料は細骨材, セメント, フライアッシュ, 水, 混和剤が用いられる。要求品質は, (1) 強度 (一軸圧縮強さ), (2) 流動性 (フロー値), (3) 材料分離抵抗性 (ブリーディング率) で評価するが, 基準値は使用目的や適用範囲により異なる。一般的な基準値では, 一軸圧縮強さでб
7=0.3~0.5N/mm
2程度, フロー値で200~220mm程度, ブリーディング率で3%未満である。材料の特徴は施工後の再掘削が容易にでき, 流動性・自己充てん性・自己硬化性に優れていることである。
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