ブリルアン散乱光に基づく光ファイバひずみ計測技術は, 構造物の連続的なひずみを計測できる特長があり注目されている。しかし, 通信用に用いられる光ファイバをそのままコンクリート構造物へ適用するのは, センサが破断しやすい, コンクリートとの一体性が確保できない等の問題があった。今回, 通信用光ファイバを繊維強化プラスチックで被覆し, かつコンクリートとの付着を確保するために表面に凹凸を設けたコンクリート埋め込み型ひずみセンシング用光ファイバを開発した。各種の力学試験や施工試験の結果, この光ファイバセンサが, 構造物のひずみや変形を把握するためのセンサとして有効であることを検証することができた。
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