サスティナブル コンストラクションの中で大きな位置を占めるコンクルート分野において,我が国でも環境ラベルを積極的に利用する枠組みができていることを解説した。特にレディーミクストコンクリートに焦点をおいて,まずはERMCOコングレス2015におけるサスティナビリティの関心の高さについて報告し,その後に環境ラベルのISOと整合している我が国のJIS制度を紹介した。そして,レディーミクストコンクリートのJIS改正で採り入れられたメビウスループの活用を行い,リサイクル材としてJIS A 5308に採用された資材の積極的な利用の枠組みを解説した。レディーミクストコンクリート業界が,プレキャストコンクリート製品業界と並んで環境ラベルを自主的に活用することにより,コンクリート分野全体のサスティナブル コンストラクションへの貢献が高められることになる。