コンクリート工学
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54 巻, 2 号
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巻頭言
TOPICS
解説
  • 下村 匠, 小林 孝一, 天谷 公彦, 手塚 正道
    2016 年 54 巻 2 号 p. 137-143
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/01
    ジャーナル フリー
    平成27年8月に,(公社)プレストレストコンクリート工学会より「PEシースを用いたPC橋の設計施工指針(案)」が発刊された。この指針は,ポリエチレン(PE)シースを有効かつ適切に使用してプレストレストコンクリート(PC)橋の品質を高めることを目的とし,PEシース自体の性能,品質のみならず,その諸特性を踏まえたPC橋の設計,施工,品質管理・検査の方法を示したものである。本稿は,新たに制定したこの指針の内容と,制定にあたっての検討成果の要点について概説するものである。
  • 辻 幸和
    2016 年 54 巻 2 号 p. 144-148
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/01
    ジャーナル フリー
    サスティナブル コンストラクションの中で大きな位置を占めるコンクルート分野において,我が国でも環境ラベルを積極的に利用する枠組みができていることを解説した。特にレディーミクストコンクリートに焦点をおいて,まずはERMCOコングレス2015におけるサスティナビリティの関心の高さについて報告し,その後に環境ラベルのISOと整合している我が国のJIS制度を紹介した。そして,レディーミクストコンクリートのJIS改正で採り入れられたメビウスループの活用を行い,リサイクル材としてJIS A 5308に採用された資材の積極的な利用の枠組みを解説した。レディーミクストコンクリート業界が,プレキャストコンクリート製品業界と並んで環境ラベルを自主的に活用することにより,コンクリート分野全体のサスティナブル コンストラクションへの貢献が高められることになる。
テクニカルレポート
  • 平間 昭信, 福井 賢一郎, 川端 康夫, 山岸 隆典
    2016 年 54 巻 2 号 p. 149-155
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/01
    ジャーナル フリー
    高度成長期を経て,これまで多量に建設されたコンクリート構造物の合理的な維持管理が必要となっており,近年においては地下鉄などの鉄道トンネルでのコンクリート劣化が問題となっている。鉄道トンネルの断面修復工事では,電車が止まっている夜間での工事であることから,施工終了から供用までの時間が短い。このことから,断面修復材には良好な強度発現とともに,確実な施工が求められる。本稿は,練り混ぜたモルタルに硬化促進剤を混合させて吹き付ける断面修復工法を鉄道トンネルの補修に適用するために,室内実験やフィールド実験を行い,材齢初期における断面修復材の強度発現性状を改善した内容について取りまとめた。開発した断面修復工法では,急硬材および硬化促進剤などを適切に組み合わせることにより,コテ仕上げ可能時間15分を確保しつつ,材齢3時間では5 N/mm2を超える圧縮強度を得られることを確認できた。
  • 物理化学的解釈に基づく電気化学的計測手法の体系化研究委員会
    2016 年 54 巻 2 号 p. 156-163
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/01
    ジャーナル フリー
    コンクリート構造物の維持管理において,電気化学的計測手法が活用されているが,必ずしも十分に理論的背景を理解していないと思われる適用事例が見られる。本稿では,電気化学的計測結果を適切に評価する上での重要な情報,具体的には,電気化学の基礎,電気化学的物性値の計測方法,電気化学的物性値に基づくコンクリートの性能/品質の評価,腐食の評価,について概説する。
  • 上原子 晶久, 富山 潤, 荒井 和喜, 羽渕 貴士
    2016 年 54 巻 2 号 p. 164-169
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/01
    ジャーナル フリー
    風速場の解析とランダムウォーク法を組み合わせた数値解析により,橋梁上部工の各面に付着する塩分量を計算し,その結果を上部工のコンクリート部材に浸透する塩分量予測に適用した一連の手法を提案した。提案手法による計算結果を実測データと比較することにより,算定傾向の検証を行った。本稿では,以上の詳細について報告する。
  • 青木 圭一, 西田 宏司, 前田 晴人, 石原 力也
    2016 年 54 巻 2 号 p. 170-175
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/01
    ジャーナル フリー
    あと施工アンカーにおけるひび割れの影響試験は,あと施工アンカーを施工した後にコンクリート供試体にひび割れを発生させた場合,あと施工アンカーの引張耐力がどの程度影響を受けるかを確認するための試験である。日本ではあまりなじみのない試験であるが,ヨーロッパの基準(ETAG)では実施が標準となっている。今回,ヨーロッパの基準に則ったあと施工アンカーにおけるひび割れの影響試験を国内で実施したため,本稿においてその試験方法と試験結果とを報告する。ひび割れが入った場合におけるあと施工アンカーの引張耐力は,健全な場合と比べて,接着系アンカーで23~85%,金属系アンカーで39~100%となる結果を得た。
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