構造物基礎として重要な役割を果たしている場所打ちぐいは, 建設地点の制約, 構造物の大型化などによって大口径化, 長尺化, 多様化, 適用範囲の拡大が進められている。このため, 従来の問題点に加えて新しい問題点が生じている。設計に関する問題点としては, 鉛直および水平支持力, 異形ぐいの支持力, くいの変形性能, くい頭の固定度などがある。くい体の品質に関する問題点としては, コンクリートの配合, 高強度化, セメントの水和熱による発熱対策などがある。施工上の問題点としては, 施工管理方法, 省力化, 環境対策などがある。本稿では, 以上の問題点をとりあげて, それぞれ解説する。
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