コンクリート施工の合理化をはかるためには, フレッシュコンクリートの物性値を把握することがきわめて重要である。しかし, 従来, フレッシュコンクリートの物性値の測定は, 各研究機関が独自に各種粘度計について検討を重ねており, 試験方法による測定値の誤差やばらつきの程度等は明らかでない。本稿は, 11研究機関が参加しての共通試験で, 使用材料, 製造条件を同一とし, 7種のレオメータを用いてセメントペースト, グラウト, モルタルおよびコンクリートのレオロジー定数を測定した結果をもとに, 試験値および試験誤差を検討し, これらのレオメータの適応性について論じたものである。
抄録全体を表示