鉄筋の継手や定着は, 構造物の安全を担保するための重要な役割を担っており, 工法の選定にあたり, 単体の性能のほか, 施工および検査の信頼度が安全性に大きく影響する。土木学会「鉄筋継手指針」は1982年に発刊され, 今日まで広く使われてきており, この間にも新しい継手工法や定着工法が多く開発されてきた。また, 最近, コンクリート構造の設計法が性能照査型に移行してきている。このような現状を鑑み, このたび「鉄筋定着・継手指針 [2007年版] 」として改訂した。定着についてはその使用目的に応じた必要な性能と, それに対応した照査方法を示してある。継手については継手単体としての性能照査項目, 照査方法を示している。本指針では, 施工および検査の信頼度を含めて工法を評価する。
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