日本のビジネス街の代名詞である大手町に現在建設中の高さ200mの超高層建物に,設計基準強度150N/mm
2の超高強度コンクリートと780N/mm
2級の高強度鋼による超高強度CFT柱を適用した。本建物の低層部には,隣接する地下鉄5駅のステーション強化を図る地下プラザとして,吹抜けを介してゆとりある連続する一体的空間が求められた。超高強度CFT柱の採用により,超高層建物の構造的負担の大きい下層階において,柱本数の少ない広い大空間が実現された。本稿では,世界最高クラスの強度のコンクリートと鋼材を組み合せた超高強度CFT柱の設計および施工について述べる。
抄録全体を表示