近年, 高層RC造の集合住宅・事務所建築は, 狭い敷地, 隣接するビル等, 施工条件の厳しい場所に建設する場合が多く, 仮設計画上, 建物外部に設置するタワークレーンの配置は重要なポイントとなっている。鉄骨造では建物内部に設置したタワークレーンをベースごとクライミングする工法が普及しているが, RC造建物では特別な部材補強を施した場合を除いて例がない。本報告では, RC造建物においてこれを可能としたタワークレーンクライミング工法について, その概要とクレーン荷重を想定したRC部材実験について述べ, 本工法の有効性を示す。
抄録全体を表示