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55 巻 , 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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原著
  • 平島 ユイ子, 城間 将江
    55 巻 (2012) 1 号 p. 48-55
    公開日: 2012/03/28
    ジャーナル フリー
    自由会話における沈黙, 及びミニマル反応の出現と訂正方略の活用について5-8歳の人工内耳装用児 (CI児) 14名と同年齢の聴児11名を比較した。手続きは対象児と検査者の自由会話からスクリプトを作成し, 会話中の沈黙, 及びミニマル反応と訂正方略の活用の出現率を分析した。更に, 背景要因である語音明瞭度, 人工内耳施術年齢, 装用後期間, 言語性知能, 平均発話長との関連性についても検討した。また, 訂正方略の活用数についても比較し, 背景要因との関係も検討した。その結果, CI児は聴児に比べて会話の沈黙, 及びミニマル反応が多く, 特に沈黙が多かった。沈黙, 及びミニマル反応と関係する背景要因は確かめられなかった。訂正方略の活用は, CI児は全体型が多く, 確認型や限定型においては聴児との差は認められなかった。確認型の活用と関係する背景要因は言語性知能であった。
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  • 岩崎 聡, 西尾 信哉, 茂木 英明, 工 穣, 笠井 紀夫, 福島 邦博, 宇佐美 真一
    55 巻 (2012) 1 号 p. 56-60
    公開日: 2012/03/28
    ジャーナル フリー
    感覚器障害戦略研究「聴覚障害児の療育等により言語能力等の発達を確保する手段の研究」事業として平成21年から1年間に調査した症例対照研究のうち, 人工内耳装用児の現状と語音明瞭度・言語発達に関する検討を行った。対象は幼稚園年中から小学校6年までの両耳聴力レベル70dB以上の言語習得期前の聴覚障害児で, 124施設が参加した。言語検査が実施できた638名のうち人工内耳装用児は285名 (44.7%) であり, 言語発達検査の検討はハイリスク児を除外した190名であった。人工内耳+補聴器併用児が69.5%, 片側人工内耳のみが29.8%, 両側人工内耳が0.7%を占めた。難聴発見年齢は平均11.7ヶ月, 人工内耳装用開始年齢は平均3歳6ヶ月であった。人工内耳装用月齢と最高語音明瞭度とは高い相関を認め, 人工内耳装用開始時期が24ヶ月前とその後で言語発達検査を比較するとすべての検査項目で早期人工内耳装用児群で高い値が得られ, 早期人工内耳の有効性を支持する結果となった。
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  • 和田 哲郎, 廣瀬 由紀, 西村 文吾, 星野 朝文, 上前泊 功, 田渕 経司, 大久保 英樹, 原 晃
    55 巻 (2012) 1 号 p. 61-67
    公開日: 2012/03/28
    ジャーナル フリー
    平成13年の医師法の一部改正により聴覚障害者が医師になることが可能となった。しかし, 医学教育で求められる極めて多くの情報を, どのように聴覚障害医学生に伝えるかという方法論は確立されておらず, 公的な支援制度もない。我々は, 上記の医師法改正後, 全国で3人目となる聴覚障害医学生を受け入れた。様々な関係団体と協力し, 本人の日常コミュニケーション手段である手話あるいはパソコン要約筆記を用いて情報保障に努めた。講義にはパソコン要約筆記が, 臨床実習では手話通訳が有効であった。しかし, 専門用語など特殊な内容が多いため, 対応可能な手話通訳者の養成と確保などの課題も明らかとなった。スムーズな支援のためには, 1) リーダーシップ, 2) きめ細かな連絡, 3) 信頼関係が鍵になると考えられた。個々の障害学生の希望と教育環境によって対応は変わってくると考えられるが, このような経験が蓄積, 共有され, 今後の聴覚障害学生教育の一助となることを希望し報告する。
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  • 諸頭 三郎, 山崎 博司, 内藤 泰, 眞鍋 朋子, 山本 輪子, 藤原 敬三, 篠原 尚吾
    55 巻 (2012) 1 号 p. 68-76
    公開日: 2012/03/28
    ジャーナル フリー
    当科で人工内耳手術を行った小児内耳奇形例11例をSennaroglu分類による奇形の型と人工内耳使用マップ, 術前聴力と術後人工内耳装用域値, 術前後の語音聴取や言語発達の成績, 発話明瞭度との関連を評価し, この分類法の臨床的妥当性について検討した。内耳奇形の内訳は2例がcommon cavity (CC), 2例がincomplete partition type I (IP-I), 5例がincomplete partition type II (IP-II), 1例がcochleovestibular hypoplasiaとcochlear nerve deficiencyの合併例 (CVH/CND), 1例が内耳道狭窄とCNDの合併例であった。11例中8例において人工内耳で音感を得るのに通常より大きな電荷量を必要とした。嚢胞状の蝸牛を呈するCCとIP-Iの4例中2例は術後語音聴取成績, 言語発達は良好であったが2例は不良でばらつきがあった。IP-II5例はすべての検討項目で術後成績が良好で言語メディアに聴覚-音声を使用していた。CND合併例2例は術後も語音聴取や言語発達の成績が不良で視覚言語の併用を必要とした。IP-IとIP-IIを峻別するSennaroglu分類とMRIによる蝸牛神経の評価の臨床的意義が確認された。
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