AUDIOLOGY JAPAN
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36 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 1993 年 36 巻 1 号 p. 1-17
    発行日: 1993/02/27
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 磯島 愿三, 鈴木 隆男, 石神 寛通
    1993 年 36 巻 1 号 p. 18-27
    発行日: 1993/02/27
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    遮蔽音は, 実験Iでは上向性FM音 (1.2kHz→2.8kHz), 実験IIでは下向性FM音 (2.8kHz→1.2kHz) で, 信号音は2kHz純音である。 信号音レベル15dB, 20dB SLでは臨界帯域は成立しない。 信号音レベル30dB, 35dB SLでの同調曲線は実験Iでの高域勾配は低域勾配より急峻であり, 実験IIでの高域勾配は, 急峻な低域勾配に較べ, 相対的に緩やかである。 信号音レベルによる勾配の変化は, 実験Iでは高いレベルで, 低域が緩やかとなり, 高域が急峻となるが, 実験IIではこの関係が逆になる。 同調曲線の帯域幅は, 実験Iではrestricted PTCに等しく, off-frequencyを聴取していないことを示す。 実験IIではunrestricted PTCに等しいが, これは低域勾配が急峻なことによる。 下丘レベルには周波数一定の純音, FM音にのみ特異的に応答する広い側抑制野を持つニューロンがある。 同調曲線 (また, 臨界帯域) は, これらニューロンの応答を含めた, 並列段階的情報処理機構によって下丘レベルで成立する。
  • 鈴木 篤郎, 小林 潔子, 梅垣 油里
    1993 年 36 巻 1 号 p. 28-34
    発行日: 1993/02/27
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    刺激頻度40Hzの聴性定常反応 (auditory steady-state response, 以下, SSR) における睡眠の影響を知ろうとして, 聴力正常成人9名を被検者とし, 500Hz, 55dBnHLの短音を用い, 刺激間隔125msでABR-MLRを, 間隔25msでSSR (以下実測SSR) を記録した。 さらにABR-MLR波形から25ms間隔の重ね合わせによって合成SSRを作成し, 主としてその振幅について検討した。 睡眠時/覚醒時の平均振幅の比はABR (V波) 0.648, Pa0.578, Pb0.338, 合成SSR0.604, 実測SSR0.398で, 睡眠時SSRの振幅は覚醒時の平均約40%に縮小した。 実測SSR/合成SSRの平均振幅の比は, 覚醒時0.845, 睡眠時0.557で, この振幅比については覚醒時と睡眠時の間に有意差が認められた。 この結果から, SSRがABR-MLRの直線的重ね合わせ反応であるとの解釈は, 覚醒時においては可能であるが, 睡眠時においては考え難いと結論した。
  • 泰地 秀信
    1993 年 36 巻 1 号 p. 35-41
    発行日: 1993/02/27
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    ABRのI波およびV波について電流双極子のベクトル成分を求め, その臨床的有用性を検討した。 I波・V波とも双極子のベクトルの大きさにはかなり大きな個体差がみられ, 今回用いた方法では臨床応用にはまだ問題があるものと思われた。 I波においては刺激音圧が90から60dBnHLまでは音圧の減少とともに著しくベクトルの大きさが減少したが, 刺激音圧60dBnHL以下ではベクトルの大きさの変化はゆるやかであり, これは蝸電図APのH曲線とL曲線に対応するものとも考えられた。 また刺激音圧を減少させると, I波のベクトルの大きさの減少の方がV波のベクトルの減少より著明で, これは神経パルスの同期性と関連した現象とも推測された。
  • 岡田 慎一, 石井 久美, 阿瀬 雄治, 新井 峻, 宇佐神 正海
    1993 年 36 巻 1 号 p. 42-47
    発行日: 1993/02/27
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    279例の軽・中等度感音難聴者について, 臨床上適合した補聴器の最大出力音圧レベルを調査し, 装用耳の不快レベルと比較した。
    大部分の例において, 最大出力音圧レベルは不快レベル以下に設定されていた。 ただし, 両レベルの差は各例により一定でなく, 最大出力音圧レベルが不快レベルを大きく下回る例が少なくなかった。
    不快レベルを指標として最大出力音圧レベルの設定を考える方法は, 補聴器適合の臨床では効率性が疑問であると考えられた。
  • 古橋 靖夫, 草刈 潤
    1993 年 36 巻 1 号 p. 48-53
    発行日: 1993/02/27
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    モルモットを用いて内耳の一過性アノキシア負荷後のEPの回復に対する低体温の影響を検討した。 一過性アノキシアは1時間継続し, 血流再開後1時間観察した。 蝸牛血流はレーザードップラー法で測定した。 体温は蝸牛温度をよく反映している頭蓋内温度を指標にした。 対照群は常温 (37℃, n=8) とし, 低体温群 (32.5℃, n=5) 及び低体温群 (28℃, n=5) との差を検討した。 結果の次の通りであった。 1) アノキシア中のEPの最小値では各群間に差はなかった。 2) 血流再開後のEPの経時的な比較では低体温群 (28℃) が対照群に比べて有意に高い値であった。 3) 蝸牛血流はアノキシア中及び血流再開後とも各群間に差はなかった。 低体温による代謝速度の低下が一過性アノキシア負荷における血管条の障害を軽減し, EPの回復値を高く維持したと考えられた。
  • 古橋 靖夫, 草刈 潤
    1993 年 36 巻 1 号 p. 54-60
    発行日: 1993/02/27
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    モルモットを用いて内耳の一過性アノキシア負荷後のEPの回復に対するフェニトイン (PHT), マンニトールの影響を検討した。 実験は1) PHT 10mg/kg, 2) PHT 20mg/kg, 3) PHT 30mg/kg, 4) マンニトール10ml/kg, 5) PHT 30mg/kg+マンニトール10ml/kg投与群で行った。 蝸牛血流はレーザードップラー法で測定した。 血流再開後のEPの回復値はPHT30mg/kg+マンニトール10ml/kg投与群で有意に高い値であった。 蝸牛血流はPHT 20mg/kg, 30mg/kg及びPHT 30mg/kg+マンニトール10ml/kg投与群でやや増加するのが観察された。 マンニトールはfree radical scavengerとしての作用を有し, 一方PHTは虚血状態での組織保護作用を持つ。 これらの作用がはたらき, 一過性アノキシア負荷における血管条の障害を軽減し, EPの回復値を高く維持したと考えられた。
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