本稿は, 東京電力袖ヶ浦火力発電所に建設した6万k
l LNG地下タンク工事のうち, 主としてコンクリート工事について述べるものである。LNG地下タンクは,鉄筋コンクリートの躯体で外力を保持し, ステンレス製のメンブレンで液密, 気密を受持つ構造である。本工事で特筆すべきは, 直径69m, 厚さ5.5m, 体積15000m
3の円盤状の底版コンクリートを夏期に打設したことであり, これの養生方法として打設表面に温水を湛水して, 水和熱による温度応力の軽減を図ったことである。本稿は, この件を中心に諸試験, 施工実績について紹介する。
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