コンクリート工学
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34 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 橘高 義典
    1996 年 34 巻 2 号 p. 4-11
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    コンクリート構造物の美観維持の方法について概説した。美観を損なう主要な現象であるコンクリート表面の汚れ等の色彩変化について, その発生機構を述べるとともに, 防止対策, ディテール・形態の影響, 美観の観点からの定量的な評価方法等について説明した。さらに, コンクリート構造物のエイジングによる美観維持に関し, その可能性・評価方法の説明を加えた。
  • 高畑 顯信, 桶谷 正博, 岩清水 隆, 河野 浩司
    1996 年 34 巻 2 号 p. 13-22
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    1フロア4住戸, 全住戸南向きの22階建ての集合住宅が計画された。7~7.5mのスパンという自由度の高い居住空間を確保し, 戸境壁を耐震壁として有効に活用した, 従来の高層RC集合住宅とは一線を画する計画である。この建物に, 強度と施工性を向上させるためにシリカフュームを用いた, 設計基準強度600kgf/cm2の高強度コンクリートが採用された。ここでは, このシリカフュームを用いた高強度コンクリートの調合計画, および製造, 施工に関する品質管理計画とその結果について報告する。
  • 高木 淳, 中下 兼次, 和賀 秀悦, 名倉 健二
    1996 年 34 巻 2 号 p. 23-32
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    東京ガス (株) 根岸工場にて, 建設が進められていた世界最大容量20万klのLNG地下タンクは, 2基のうち1基が昨年11月に完成した。この地下タンクは, 大容量化のひとつの到達点であり, またこれからの新たな出発点となる地下タンクである。その建設には, 最新鋭の技術が駆使されており, 軟岩における竪型NATM, f'ck=600kgf/cm2の高強度コンクリート, コンクリートドーム屋根, 合理化施工など数多くの技術的特徴を有している。地下タンクの特長は, (1) 本質安全 (2) 土地の有効利用 (3) 景観との調和等にある。コンクリート屋根や高強度コンクリートの採用は, 安全性の向上および大深度化による土地の有効利用を図ることができ, 新しい技術が地下タンクの特長をさらに高めている。本稿は, 20万klLNG地下タンクに採用した高強度側壁およびコンクリート屋根の開発と施工について紹介するものである。
  • 北陸自動車道手取川橋
    岡井 賢一, 森山 守, 登坂 知平, 小澤 郁夫
    1996 年 34 巻 2 号 p. 33-42
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    手取川橋は石川県中央部を流れる手取川の河口に位置する橋りょうである。本橋は日本海からの飛来塩分により10数年前から塩害による損傷が多くなってきたため, 昭和58~60年の3カ年にかけて表面被覆を行った。しかし, コンクリート中に浸透した塩分を全て除去していない等が原因で再び損傷が多くなってきたため, 原則として許容塩分量を越えている部分を除去するなど早急な対策が必要とされた。この補修工の特徴は, (1) はつり箇所が上部工の全面積であり, 手ばつりでは多くの労力と時間が必要なこと, (2) 打ち換えの厚さが薄く, 補修部に鉄筋が存在せず, 付着性の問題から剥落の恐れがあること, (3) 原則として供用中 (交通振動作用下) での工事であること, (4) 箱げた橋の補修のため逆打ち部が多いことである。このため, 工事に先立ち, 前述の (1) については, 超高圧ウォーター・ジェットによる全面はつり/管理システムによる省力化工法を開発し, (2), (3), (4) については, 逆打ち振動下での材料選定手法を開発, 実用化するとともに, 補修材の耐荷力の試験と補強工法を開発した。本報告は, これらの概要と工事への適用結果を報告するものであり, 今後の塩害補修工事の参考になるものと考えられる。
  • 池田 靖忠
    1996 年 34 巻 2 号 p. 43-49
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    山陽新幹線は阪神・淡路大震災により甚大な被害を受け, 80日間にわたり新大阪・姫路間が不通となった。本稿では, 新幹線の概要, 高架橋, 橋りょうの被害状況について述べた。ここで落橋の原因となった高架柱等の破壊は, せん断破壊によって生じたものと推定されている。また, 復旧方法として実施された鋼板被覆工法について延べ, この工法によりじん性率ならびに耐震性が向上していることを示した。復旧工事は, 高架橋床版, 橋げたを所定の位置に安全に戻すことがポイントとなったが, こう上するために採用された工法について解説し, 併せて鋼板被膜工法で用いられた鋼板形状, 注入工法について一覧表で示した。
  • クアラルンプール・シティ・センター・プロジェクト (タワー1)
    平尾 昭夫, 越智 英二, 河田 秋澄
    1996 年 34 巻 2 号 p. 51-59
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    クアラルンプール・シティ・センターのシンボルとして, 各地上88階建の超高層RCオフィスビルがツインタワー (タワー1&タワー2) で建設されている。建物の構造的特徴は, RC柱・はりからなる外周チューブ構造部分と内部のRCコア壁を, 鉄骨のはりで結合して床を構成する独特の複合構造であることと, 設計基準強度の最大値として80MPaの高強度コンクリートが採用されていることである。全体工期は29カ月であるため, 躯体工事は24時間体制で行い, 1フロアー4日の急速施工が実施されている。本稿では, KLCCタワー1の建設について, 主に建物概要, 躯体工事および高強度コンクリートの品質管理について報告する。
  • コンクリート用骨材ならびに混和材料としての各種廃棄物の再利用の可能性
    吉兼 亨
    1996 年 34 巻 2 号 p. 72-80
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 福島 順一
    1996 年 34 巻 2 号 p. 81-82
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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