1.はじめに
最近の高速通信システムにおいては,伝送帯域幅を広くするのみならず,位相や振幅を使うQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などに代表される変調多値化,MIMO(Multi-Input Multi-Output)などに代表される空間多重化を用いることで,その大容量化(1)を図ってい
1.はじめに
私たちの日常は,多くの情報伝達・共有(通信)によって支えられている。そのため,情報を伝達・共有する通信システムは重要な社会インフラとなっている。近年において,この通信システムは銅線材を通じた電気信号の伝送から始まり,光ファイバを経由した光信号の伝送,そして有
1.はじめに
昨今の無線通信サービスは第5世代移動体通信システム(5th Generation Mobile Communication System:5G)の普及により,第4世代移動体通信システム(4th Generation Mobile Communication System:4G)に比べ10倍以上の高速大容量通信を用いた新たなサービスとアプリケーショ
1.はじめに
Beyond 5G/6G向けの移動通信システムにおいては,5Gを大幅に上回る高速・大容量通信(100 Gbps~)の実現が求められる。例えば,ユースケースの一つであるワイヤレス・パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)では,遠隔医療や工場等での遠隔操作など,8Kを超える高
1.大容量光通信技術を取り巻く背景
光通信技術は,固定通信サービスの主流としてだけでなく,無線通信基地局間の通信,データセンタ内やセンタ間通信など,あらゆる情報サービスの基盤として必要不可欠な技術となっている。その通信データ量は指数関数的に増大しており,新型コロナウイルス感染症の発生時期以降,
1.はじめに
カーボン・ニュートラルや持続可能社会,時代の流れに合わせ,電気航空機用高性能モータ(1)や発電用小型核融合装置(2)などの開発が活発に行われている。開発要素技術の一つが,高磁界コイルである。さらには,核磁気共鳴(NMR)装置(3)やMRI診断装置(4),医用粒子加速器(5)など
1.直流48 V給電の起源
通信における直流給電の歴史は古く,1890年に始まった電話サービスでは一次電池を呼び出しおよび音声伝送の電源に使用していた(1)。その後1896年に登場した磁石式電話機は,手回し発電機の交流55 Vを呼び出しに,一次電池を音声伝送に使用していた。1901年には東京の加入
1.はじめに
日本の旅客輸送において,鉄道は重要な地位を占めている。特に,首都圏を始めとする大都市圏での利用率が高く,東京都へ通勤通学する人のうち,鉄道のみを利用する人の割合は半数を超え,その他の交通手段を併用する人を含めた,鉄道の利用割合は,7割近くに上る(1)。
JEC-5101:2022は,JEC-127-1979「送電用支持物設計標準」を改正したものである。送電用鉄塔設計標準特別委員会において,2018年4月に改正作業に着手し,慎重審議の結果,2022年1月に成案を得て,2022年3月29日に電気規格調査会規格委員総会の承認を経て改正した。