CHEMOTHERAPY
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29 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 熊沢 浄一
    1981 年 29 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 大川 光央, 徳永 周二, 庄田 良中, 川口 正一, 中下 英之助, 黒田 恭一, 中村 武夫, 岩佐 嘉郎, 酒井 晃, 萩中 隆博, ...
    1981 年 29 巻 1 号 p. 9-29
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しく開発された注射用半合成セファロスポリン系抗生剤cefotaxime (CTX) は, β-lactamaseに安定で, グラム陰性桿菌を中心に広範囲抗菌スペクトラムを有する。本剤の複雑性尿路感染症に対する, 有効性, 安全性および有用性をcefazolin (CEZ) を対照薬として, 二重盲検法により比較検討した。CTXは1回1g, CEZは1回2gを1日2回, 5日間静注した。総症例数は301例で, うちUTI薬効評価基準に合致したCTX群131例およびCEZ群133例について臨床効果を検討し, また副作用については301例全例について検討した。UTI薬効評価基準による総合臨床効果を有効率でみると, CTX群67%, CEZ群42%で, CTX群が有意にすぐれている成績が得られた (P<0.001)。これを膿尿および細菌尿に対する効果について検討すると, いずれもCTX群のほうが有意にすぐれていた。なお細菌学的には, Serratia spp.を含むグラム陰性桿菌全体に対してCTX群に有意に高い細菌除去効果が認められた。自他覚的副作用としてはCEZ群に2例 (1.3%), 臨床検査値異常としてはCTX群に5例 (3.4%), CEZ群に4例 (2.6%) 認められたが有意の差は認められなかった。担当医による有用性の判定でも, CTX群が有意にすぐれているとの成績が得られ (P<0.001), 本剤は複雑性尿路感染症の治療薬として有効かつ安全性の高い薬剤と考えられた。
  • 三浦 清美, 佐藤 龍男, 宮森 照, 大野 健一, 松本 慶蔵, 小川 暢也, 鳥畑 鴻次, 木村 力夫, 宇野沢 隆夫, 及川 登, 山 ...
    1981 年 29 巻 1 号 p. 30-47
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    急性扁桃炎, 急性気管支炎に対するCefadroxil (以下, CDXと略す) とCephalexin (以下, CEXと略す) の治療効果と副作用を比較検討することを目的として, CDX1日750mg (分3), CEX1日1,000mg (分4) それぞれ6日間経口投与し, 治療効果, 副作用, 有用性の両薬剤間での比較を二重盲検法により行い, 次の結果を得た。
    1.急性扁桃炎に対し, CDX750mg/日投与は, CEX1,000mg/日投与に比し, 5日目の項目別検討 (主治医判定) では, 腫脹, 膿苔で有意に勝る傾向を示し, また, 赤沈充進では, 3, 5日目で有意に勝っていた。さらに, 全般改善度 (主治医判定および委員会判定) で有意に勝っていた。一方, 有効率ではCDX群86.7%, CEX群84.2%とわずかにCDX群が高かった。
    2.急性気管支炎に対し, CDX750mg/日投与はCEX1,000mg/日投与に比し, 全般改善度ならびに各症状別改善度においてほぼ伺等もしくはやや上回る成績であった。
    3.副作用の出現頻度はCDX投与群がCEX投与群に比し少なかったが, 有意差は認められなかった。
    4.有用性については急性扁桃炎, 急性気管支炎ともに両薬剤群間に有意差は認められなかった。
  • 洲脇 正雄, 柏 尚裕, 山本 康生, 池田 政身, 荒田 次郎, 野原 望
    1981 年 29 巻 1 号 p. 48-52
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    皮膚科領域においてMidecamycinの新しい誘導体9, 3''-di-O-acetyl midecamycin (MOM) について検討した。
    1) 膿皮症から得られたCoagulase陽性ブ菌48株, Coagulase陰性ブ菌23株に対するMOMの抗菌力を検討した結果, 両菌に対しほぼ同等の抗菌力を示しMICの分布は2峰性で, 多くは0.2μg/ml~3.13μg/mlの間に分布しMIC 100μg/ml以上の高度耐性菌は, Coagulase陽性ブ菌で8株 (16.7%), 陰性ブ菌で2株 (8.7%) であった。
    2) ラットにMOMを200mg/kgの投与量を空腹時セと胃内投与し, 経時的に血清中および皮内濃度を検討した。血清中濃度は投与後4~6時間でピークに達し撰与後4時間値は4.39μg/mlであった。皮内濃度は血清中濃度とほぼ平行して上昇し皮膚への移行性は良好であった。
    臨床応用として膿皮症21例に使用し13例に有効例を認めた。副作用として1例に軽度の上腹部痛を認めた。
  • 張 南薫, 国井 勝昭, 福永 完吾, 出口 浩一, 荒井 博敏, 中島 良文, 野口 雅志, 林 敏雄
    1981 年 29 巻 1 号 p. 53-67
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Cefoperazone (CPZ) の産婦人科領域での基礎的研究として下記の実験を行った。
    1) CPZの子宮各組織内濃度を測定し, コンピューターによってsimulation curveを求めた。投与法は静注, 筋注, 点滴で投与量は2gである。対照薬としてcefazolin (CEZ) を用いた。子宮内膜濃度ではCPZのほうがCEZより高い傾向が認められた。次に女性性器病巣から分離されたS. aureus, β-Streptococcus, E. coli, K. pneumoniae, Peptococcus spp., Peptostreptococcus spp., B. fragilis, Bacteroides spp., Fusobacterium spp.に対する最小発育阻止濃度を測定し, 感受性の累積分布で90%を占める濃度を求め, 子宮各組織内濃度と比較検討した。CPZの各組織内濃度は各細菌の累積分布で90%を占める濃度を上回ったが, CEZは B.fragilisで下回った。
    2) CPZの胎盤通過性
    CPZ 1gの静注と筋注で検討した。
    検討時間は5分から240分であった。臍帯血中濃度は静注で15~20μg/mlの移行が認められた。羊水中では<0.2~3.5μg/mlの濃度が得られた。筋注では5~30μg/mlの臍帯血濃度と<0.4~5.5μg/mlの羊水中濃度が得られ, CPZは胎児の羊水感染にも有用であると思われる。
    次に他剤無効例3例を含む6例の婦人科感染症にCPZを投与し, 全例有効以上の成績であった。副作用は認められなかった。
  • 舘野 政也, 西田 亨子, 黒津 幸雄, 保田 隆, 才川 勇
    1981 年 29 巻 1 号 p. 68-75
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    1) Progesterone投与下でラット子宮内にEscherichia coliを接種し, 実験的子宮内感染症を惹起させた。このとき体温の上昇および末梢白血球数の増加が認められ, さらに子宮内貯溜液 (浸出液) および子宮の組織学的検討により子宮内感染が確実に成功したことが証明された。
    2) この実験的感染症ラットに, cefoperazone (CPZ), cefazolin (CEZ) およびcephalothin (CET) の各50mg/kgを筋肉内投与した結果, CPZの子宮筋層内および子宮内貯溜液中への移行性は, 最も優れていた. 次いでCEZ, CETの順であった。
    3) 種々の菌による実験的子宮内感染症ラットにCPZ, CEZおよびCETを筋肉内に投与しその治療効果について比較検討した。E.coli感染例ではCPZ, CEZの順に優れ, CETは効果が認められなかった。Klebsiella pneumoniaeおよびProteus mirabilis感染例ではCPZだけが有効であり, 他剤の効果は認められなかった。またStaphylococcus aureus感染例ではE.coli感染例とほぼ同様の成績が得られた。
  • 1968年制定, 1974年改訂
    1981 年 29 巻 1 号 p. 76-79
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 29 巻 1 号 p. 80-103
    発行日: 1981/01/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 29 巻 1 号 p. e1
    発行日: 1981年
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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