CHEMOTHERAPY
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39 巻, 4 号
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  • 板東 香お里, 加藤 信子, 武藤 吉徳, 田中 保知, 渡辺 邦友, 上野 一恵
    1991 年 39 巻 4 号 p. 315-319
    発行日: 1991/04/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Imipenemを含むMOPS KOH (pH 7.2) 緩衝液に亜鉛を添加したところ, imipenemの吸収極大である299nmの吸収が減少した。亜鉛で処理したimipenemとBacteroides fragilisGAI-30144のimipenem分解性β-ラクタマーゼで処理したimipenemの吸収スペクトルを比較したところ両者に差はみられず, 亜鉛によるimipenemの変化もβ-ラクタム環の開裂を伴うものと考えられた。亜鉛はimipenemのほかpenicillin G, ampicillin, latamoxefもよく分解した。また, 亜鉛のほかコバルト, マンガンもimipenemを含むいくつかのβ-ラクタム剤を分解した。
  • 第1報 In vivoでの作用
    片平 潤一, 春木 宏介, 柴田 雄介, 菊池 賢, 長谷川 裕美, 戸塚 恭一, 清水 喜八郎, Hiroshi Kawada, Taka ...
    1991 年 39 巻 4 号 p. 320-328
    発行日: 1991/04/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    エリスロマイシンがその抗菌作用以外に様々な免疫学的作用を有していることは良く知られている。我々はエリスロマイシンの経口投与が末梢血中単核細胞と肺胞マクロファージからのインターロイキン-1 (IL-1), 腫瘍壊死因子 (TNF), ガンマインターフェロン (IFNγ) の産生におよぼす影響について検討した. 1日600mgを投与したところ, 肺胞マクロファーノからのIL-1αとTNFの産生量は増加した (IL-1α の平均3,748pg/ml, コントロールは1,355pg/ml)。しかし, この増加程度は個々の例でかなり異なっていた.また末梢単核細胞からも投与前から比較して産生が高まった。しかしながら, IFNγ値はエリスロマイシン投与後にむしろ減少した。これらの結果はエリスロマイシンがIL-1とTNFの産生を刺激するものの, IFNγの産生は刺激しないことを示唆していると考えられた。
  • 大久保 隆男, 本村 茂樹, 池川 大忠, 小川切 繁樹, 多羅尾 和郎, 金子 保, 児玉 文雄, 中村 雅夫, 栗原 牧夫, 長谷川 英 ...
    1991 年 39 巻 4 号 p. 329-335
    発行日: 1991/04/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しいセフェム系抗生物質cefpimizoleを内科領域の感染症患者93例に投与した, 対象となった感染症は敗血症または敗血症疑い7例, 呼吸器感染症60例, 尿路感染症11例, 肝胆道感染症5例, その他10例であった, 臨床効果は93例中著明改善12例, 改善61例, やや改善8例, 不変8例, 悪化2例, 判定不能2例であり, 有効率は78%であった, 細菌学的効果は31例中消失18例, 減少4例, 不変4例, 不明4例, 菌交代1例であり, 菌の消失率は58%であった。副作用は3例にGOT, GPTの軽度上昇を認めたが, 重篤なものは認めなかった。
    以上より本剤は内科領域の感染症においてfirst choiceとして安心して使用できる薬剤であると考えられた。
  • 秋田 博伸, 佐藤 青壮, 岩田 敏, 砂川 慶介, 横田 隆夫
    1991 年 39 巻 4 号 p. 336-347
    発行日: 1991/04/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新たに東洋醸造株式会社で開発された16員環のマクロライド系薬剤rokitamycinの小児科領域におけるクラミジア感染症に対する有用性について基礎的臨床的検討を行い以下の結果を得た。
    1) 検討症例において本剤を10mg/kg投与した時の血漿中濃度推移を検討し, 0.5~1時間値として0.07~0.50μg/mlの濃度が得られた。
    2) 本剤の血液凝固系におよぼす影響を検討し, 血小板機能, 凝固系検査で異常を認めなかった。しかし, 比較検討したminocyclineでは投与中PTの有意な延長が認められた。
    3) クラミジア感染症7例 (Chlamydia trachomatis肺炎4例, C. trachomatis結膜炎1例, オウム病2例) について検討し, 臨床的効果は有効率100% (6/6), 細菌学的効果は消失率100% (5/5) であった。
    4) 副作用は認められず検査値異常は1例にGOT, GPTの上昇を認めた以外は認めなかった。
    5) 本剤は1回投与量10mg/kg, 1日3回経口投与でクラミジア感染症に有用である。
  • 1991 年 39 巻 4 号 p. 348-411
    発行日: 1991/04/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
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