新しいセフェム系抗生物質cefpimizoleを内科領域の感染症患者93例に投与した, 対象となった感染症は敗血症または敗血症疑い7例, 呼吸器感染症60例, 尿路感染症11例, 肝胆道感染症5例, その他10例であった, 臨床効果は93例中著明改善12例, 改善61例, やや改善8例, 不変8例, 悪化2例, 判定不能2例であり, 有効率は78%であった, 細菌学的効果は31例中消失18例, 減少4例, 不変4例, 不明4例, 菌交代1例であり, 菌の消失率は58%であった。副作用は3例にGOT, GPTの軽度上昇を認めたが, 重篤なものは認めなかった。
以上より本剤は内科領域の感染症においてfirst choiceとして安心して使用できる薬剤であると考えられた。
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