JIS A 5308は平成21年3月に改正公示されたが,JIS A 5308改正調査研究委員会では平成22年度における事業結果として,さらに改正が喫緊に必要と思われる4項目,運搬時間の定義の明確化,環境ラベルの導入,廃棄物の低減に向けたスラッジ水の使用促進(低濃度スラッジ水法を用いたスラッジ固形分率が1%未満での使用),引用規格の追加,について追補の原案を作成し,部分的な改正(追補)が行われた。
熊川橋は,常磐自動車道の延伸工事のうち,福島県双葉郡大熊町に位置する熊川を横過する PC 3 径間連続波形鋼板ウェブ箱桁橋である。本橋梁の品質および耐久性をより向上させるため,設計段階から温度応力解析によるひび割れ対策や FEM 解析による上げ越し計算などの種々の検討を行うとともに,施工においてもひび割れ対策や PC 鋼材の防錆対策など,様々な点に対して配慮した。本稿はこれらの内容に対して報告するものである。