園芸学会雑誌

切花保存の研究と開花運動につきて

前川徳次郎

1939 年 10 巻 4 号 p. 325-338
発行日: 1939年
公開日: 2007/05/31

DOIhttps://doi.org/10.2503/jjshs.10.325

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1. 本報文にては Arctotis grandis の開花運動に關し内的週期運動 (innere Periodizität) 行爲の時間的關係を記述した。
2. 此週期運動は攝氏26度濕度55%の定條件にては略開く運動節の所要時間10時間開ぢる運動節の所要時間10時間1週期20時間なり。
3. 此週期運動に及ぼす温度の影響の一端を記述した。一時的の温度の變化は週期運動の Phase 如何によりてあるひは鋭敏にあるひは不感なり。温度の變化を與へ之が影響を蒙りたる場合はその影響は受感したる運動節丈けに止る。
4. 週期運動の繼續中は微少なる運動といへども運動方向の規律を逸脱する事なし。此週期運動は生長に基因するものなれば運動繼續中は活状にありと稱し得可し。運動の停止は花の凋萎に連絡す。これは花瓣の内向的變位として現はる。
5. 活性運動の持續時間數を以て切り花の活状保存時限となすときは夏材料は34時間秋材料は49時間の保存時限を示したり。故に秋材料は夏材料よりも15時間丈け保存長きに耐ゆ。

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栗の授粉に關する実驗

新津

1939 年 10 巻 4 号 p. 339-348
発行日: 1939年
公開日: 2007/05/31

DOIhttps://doi.org/10.2503/jjshs.10.339

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1. 栗の授精可能の期間及授粉の適期を明にし, 併せて授粉の時期と含顆數との關係を知る爲め, 1937年筬屋•乙宗の兩品種を供試して本實驗を行つた。
2. 栗の雌花は雌蕊の柱頭が僅に突出し始めた時期より既に授精の能力を有し, 以後1ヶ月餘其能力を持續する。
3. 然し授粉の適期と稱すべき期間は柱頭の突出後7-26日目の約20日間である。
4. 中栗と外栗とは授粉の適期を異にし, 外栗は中栗に比し10日内外遲れる。
5. 1顆毬は早期の授粉に最も多く現れ, 以後漸減して中期に於て最低となり, 晩期に於ては又稍増加する。
6. 3顆毬は1顆毬とは反對に早期の授粉に最も少く, 以後漸増して中期に最高を示し, 其後又漸減する。
7. 2顆毬は明な傾向を示さないが, 大體に於て柱頭の突出後10日前後までは漸増するが, 其後は3顆毬の増加するに從て減少し, 以後は3顆毬と全く反對の傾向を示す。

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球根類の温度處理と開花との關係

第3報チューリップの活動初期に於ける温度處理の影響

穗坂八郎

1939 年 10 巻 4 号 p. 349-380
発行日: 1939年
公開日: 2007/05/31

DOIhttps://doi.org/10.2503/jjshs.10.349

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1. 本實驗は, グーウィン•チュ•ーリップ (Tulipa Gesn riana L. var. DarwinianaBailey) の發育初期に於ける温度の影響が, 其の後の生育に如何なる關係あるかに就いて調査したのである。
2. 花芽形成後13.5°Cの低温處理をなす事は, 25°C位の夏期普通氣温, 又は3°Cの最低温處理の場合より, 葉, 花の器官の生長を促進せしめ, 且發根時期をも促進せしむ。
3. 發根を促進せしむ爲には, 花芽分化後適當なる温度と, 充分なる濕度を伴ふ必要がある。
4. 花芽分化後に於いても, 發根前に3°Cの低温處理を爲す事は, blind 數を増加するが, 發根後に於いては其の傾向は少なくなる。
5. 低温處理せられたるもの程葉の發育は旺盛となるが, 其の幅は狹く細長くなる。
6. 實用上休眠期間中の温度處理は, 葉, 花の形成された7月中旬から行ふのが安全である。
7. 葉, 花, 根の完全なる促進を計る爲には, 10°～13.5°C位が適當し, 地上部の生育を一層促進せしむ爲には, 發根出揃後3°Cの低温處理が效果顯著である。
8. 3°Cの低温處理せられたものは, 期間の長くなるに從つて, 花の品位を不良ならしむ。
9. 温度處理に依り, 葉と花莖の發育が正比例する場合は, 第一葉の優良なるもの程, 開花も良好である。
10. 活動初期に低温操作する事は, 其の後の發育に密接な影響を與へ, 生育を促進する。

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津輕苹果の立地的研究

石川武彦

1939 年 10 巻 4 号 p. 381-397
発行日: 1939年
公開日: 2007/05/31

DOIhttps://doi.org/10.2503/jjshs.10.381

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葱頭の抽薹に就て

I 播種期並に施肥期の影響

遠藤政太郎

1939 年 10 巻 4 号 p. 398-404
発行日: 1939年
公開日: 2007/05/31

DOIhttps://doi.org/10.2503/jjshs.10.398

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果樹種子の貯藏並に發芽に關する研究

I 桃及李の不休眠種子よりの實生育成法

森英男

1939 年 10 巻 4 号 p. 405-408
発行日: 1939年
公開日: 2007/05/31

DOIhttps://doi.org/10.2503/jjshs.10.405

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