園芸学会雑誌
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8 巻, 1 号
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  • 水稻, 大麥, 小麥に關する實驗
    江口 庸雄
    1937 年8 巻1 号 p. 1-71
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 井上 頼數
    1937 年8 巻1 号 p. 72-86
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    筆者は1935, 1936の兩年に亙り Cucumis melo に屬する多數栽培品種の種子に就て其の外部形態の調査を行つた。其結果を概括すると次の樣である。茲にメロンとは歐米系品種の總稱で, 甜瓜とは東洋系品種の總稱である。
    1. メロンの種子と甜瓜の種子とは主としてその大さで區別することが出來る。前者の方が遙に大形であつて重い。色も辨別の補助となる。即ちメロンの種子は黄色であるが, 甜瓜は多くは黄白色である。併し甜瓜の種子で黄色を呈するものもある。
    2. 甜瓜の種子はこれをその形と色とに依つて4群に分つ事が出來る。即ち先づ形によつて普通型 (扁平楕圓形乃至卵形) と胡麻粒型とに2大別し, 前者を更に色に依つて黄白色群 (普通種子群), 黄色群及暗褐色群に3別する。
    3. メロンの栽培品種は數群に分類されるが, 各群の種子には夫々の特質があるもののやうである。特に Persian 群の種子の形質には顯著な特異性が認められる。
    4. 成歡甜瓜の類 (胡麻粒群) や Persian 群メロンの種子は非常に特異な形質を有するため, 逆に種子を見てそれが屬する品種群を知り得, 從つてその品種の特性をも大體窺ふことが出來るのである。
  • 白肉桃と黄肉桃との雜種第1代の形質に就て
    安藤 茂市, 田野 寛一
    1937 年8 巻1 号 p. 87-91
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 高橋 郁郎, 花澤 政雄, 染矢 泰
    1937 年8 巻1 号 p. 92-98
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    遺傳質の平等な樽植又は鉢植の温州蜜柑樹を用ひ, ボルドウ合劑及石灰硫黄合劑撒布が, 蜜柑の品質に及ぼす影響を試驗し, 大要次の如き成績を知り得た。
    1. ボルドウ合劑の撒布は, 蜜柑の着色を遲延せしめ, 其の濃度を淡くし,特に果梗部附近の色を不良ならしむ。
    2. 石灰硫黄合劑の撒布は, 蜜柑の着色を促進し, その色を濃厚ならしむ。
    3. ボルドウ合劑の撒布は, 果皮の割合を増し, 果皮と果肉の間に緩みを生ぜしめ, 果汁中の酸を増し, 糖分を減じて品質を損す。
    4. 石灰硫黄合劑の撒布は, 果皮の割合を減じ, 其の質を脆くし, 果皮を果肉に密着せしめ, 果汁中の酸を減じ, 糖分を増し, 品質を上進す。
    5. 果汁の酸の變化は, 初夏よりも秋期の撒布に多く, 糖分量の相違は初夏の撒布と秋期のそれとの間に大差なく, 撒布囘數多き程著しきを見た。
    6. コロイド銅劑の使用は, ボルドウ合劑の如き不良影響無きを認めた。本試驗の詳細なる記載は「靜岡縣の柑橘」昭和12年5月號及び6, 7月號に連載する。
  • 志佐 誠
    1937 年8 巻1 号 p. 99-108
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 袋の掛替が果點コルクの發達に及ぼす影響
    永澤 勝雄
    1937 年8 巻1 号 p. 109-119
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 本實驗は前報に於て和梨果實の果點の發達が被袋材料の種類により顯著なる影響を受くるとされた赤穗, 長十郎の2品種に就き, 2, 3の袋の掛替が果點コルクの發達に如何なる影響を與へるかを知らんとして行つたものであり,併せて和梨果點の發達に關する氣象要因を檢討する資料の一助たらしめたものである。
    2. 實驗に採用した袋の種類は, ハトロン紙, 新聞紙, セロファン紙の3種であり, ハトロン紙を標準とし新聞紙, セロファン紙及夫々の同種袋の朝夕2囘の掛替 及日中セロファン紙袋, 夜間新聞紙袋を, 又日中に新聞紙袋, 夜間セロファン紙袋を掛けるやう異種の袋の朝夕2囘の掛替を行ひたる7區を設け, 幼果, 成熟果に就き果點の大さを測定比較した。
    3. 兩品種何れに於ても幼果成熟果共に袋の種類により果點コルクの發達の影響されること就中セロファン紙袋による發達顯著なることは第1報に於けると同樣である。
    4. 袋の掛替により果點コルクの發達の影響されることは同種並に異種の袋の掛替に於て共に認められるところであるがその程度は果點コルクの發達を大ならしむる袋即セロファン紙袋の掛替を行ひたる場合に於て甚だ明瞭である。
    5. 袋の掛替により和梨果點コルクの發達が影響されるのは掛替を行ふことにより主として袋内の氣象條件特に關係濕度の變化に基因するものと考へられる。
    6. この事は無底並に有孔のセロファン紙袋を被ひたる同品種の果實に於て正常なる同種の袋を被ひたるものゝ果點コルクの發達に比較し著しく劣る事實を基礎として考へられるも容易に推論されるところである。
  • 第1報 大島鐵砲百合の温度處理と早期開花に就て
    穗坂 八郎
    1937 年8 巻1 号 p. 120-133
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 本實驗は植付前大島鐵砲百合の7寸球を使用して, 温度處理と開花との關係を硝子室に於て1月末日迄の早期に開花した個體に就て調査したのである。
    2. C. 13度位の窖室内に6月下旬入ることは, 發根, 發芽を促進し, 40日以上の場合は其の效明かであるが, 感受性が不整であり, 爲に發芽勢及開花勢が不良である。
    3. 球根を一度C27度位の高温場所に置き, 後C13度の窖室に40日間入る時は, 發根, 發芽がよく促進され C零度近く迄の低温にせざるとも, 2ケ月半以内で開花せしめ, 且發芽率及發芽勢, 開花率及開花勢を増すことが出來る。然し窖室内の期間20日以内では其の效顯著でない。
    4. C27度の高温を與へ, 後窖室に20日入れ, 更に C0-3度の冷藏庫に20日間入れることに依つて, 發芽勢, 發芽率, 開花勢, 開花率を増進するのみでなく, 一層生育を促進する。
    5. 直接C0-3度の場所に入れ. 直ちに高温場所に出すことは效果少なく,少なくも10日以上, 特に20日間C13度位の場所に入れ, 順次高温を與ふる場合に優良な開花を見る.
    6. 球根を發根前にC零度近い低温處理をなすよりも, 發根後に於てなす方效果多く, 冷藏前後の極度の温度較差は生育を不良ならしむ。
    7. 球根を一度C零度近い環境を與ふることは, 其の適期を選ぶことが重要な點であり, 其の期間に依つて發育開花に影響する.
    8. 低温處理に依る影響は, 栽培温度C15度 (F60度) 以上の場合に明かに顯はれ, 其れ以下になると栽培中の温度の影響の方が大となる。
  • 伊藤 庄次郎
    1937 年8 巻1 号 p. 134-145
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 1930-1936年に聖護院大根の肥大根の形に對する集團淘汰を行つた。
    2. 原品種は目的形質に關し著しく heterozygous で非聖護院形が4-6割混在し, 尚聖護院形に於ても扁圓から梯形に至る變異があつた。
    3. 非聖護院形は2囘の淘汰により排除され, 以後更に4囘の淘汰によつて扁圓, 圓及梯形の3型を分離育成した。
    4. 育成種は何れも草勢の喪失を示さなかつた。
    5. 扁圓型は肥大根形の形成及鬆入り共に早く所謂早生であり, 梯形型は全く之に反し所謂晩生であり, 圓形型は之等の諸點に關し中間であると推考された。
    6. 本報の如き育種には集團淘汰が比較的妥當な方法と考へられた。
  • 遠山 正瑛
    1937 年8 巻1 号 p. 146-161
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 清山 芳雄
    1937 年8 巻1 号 p. 162-168
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. Dioscorea japonica, THUMB. (ヤマノイモ) の中にも種々の系統が存在するにあらざるやとの見解から自生品の零餘子を栽培して二三の形質に就て調査して見た。
    2. 地上部に於ては葉形, 葉色, 莖色に就て系統間に於て夫々差のあることを認めた。
    3. 地下部に於て首の大小, 先端部の状況, 鬚根の多少, 外皮の色澤等何れも差があり, 尚生長に關する長さ, 重さ等も系統間に差を生ずる傾向あるを認めた。
    4. 從つて實際栽培に當つては諸種の形質を考慮し優良な系統を選擇して栽培する事が必要である。
  • AKIRA KOBAYASHI
    1937 年8 巻1 号 p. 169-177
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 野村 滿義
    1937 年8 巻1 号 p. 178-185
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 本研究は根系調査法は複式法を用ひた, 而してその補足的關係に就ても調べた。
    2. 根群の状態は動物的肥料が良好で無機的肥料は相當な成績を持つ如しと信じたが醗酵の熟否の關係で不良な成績を得た。
    3. 根群の状態は施與物の粒の大小, 質等によりても差がある樣である。
    4. 根群の増量過程は油粕は1-2囘, 魚肥は2囘以後に増量が盛んで,鷄糞, 堆肥も之に類似してをるが, 大豆粕は1囘以前にて増量を來してをる。
    5. 化學肥料は根の分化少く, 根長は大である。
    6. 一般に幼時は葉部重量が大であるが1囘以後は逆の關係を持つ。
    7. 地上部の増量は大豆粕, 鷄糞は3囘迄に大増量をなしてゐる, 他は平均的である。
    8. 地下部は化學肥料は2-3囘迄に増量大, 鷄糞は3囘迄に増量大, 魚肥は2囘前に大増量を來し, 他の肥料は持續的である。
    9. 以上によると魚肥, 鷄糞は一般的に最良であると考へる。
  • 伊藤 壽刀, 福島 榮二
    1937 年8 巻1 号 p. 186-188
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 川口 正英, 佐宗 久雄
    1937 年8 巻1 号 p. 189-192
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • YOSHIMUNE YATOMI, HIROJI HARAKO
    1937 年8 巻1 号 p. 193-196
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. The flower cluster pinching just before the blossoming tilde seemed to be effective for the setting of berries with shotting varieties such as Cannon Hail Muscat and Kôshû-Sanjaku.
    2. This is mainly attributed to the increased supply of nutrients to the remaining parts affected by the removing of tips of clusters
    3. The main stems of treated bunches seemed to he very stocky and none of them were infected by the“maladie des pedicelles, ”on the contrary, with non-treated clusters we observed that they seemed to he soft and severely infected.
    4. The vigorous growth of shoulder parts induced by this practice was regarded as the“compensation growth”named by Y. Oinoue, which occurs within the organs of the same nature.
  • Y. ASAMI
    1937 年8 巻1 号 p. 197-199
    発行日: 1937年
    公開日: 2007/05/31
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