研究目的:STATAという統計ソフトを紹介するとともに,学会時具体例として示した多重代入法について概説する.
方法:1,271人の妊婦さんにアンケートをとる形で開始した前向きコホート研究.3歳時のChild behavior check list(CBCL)のスコアをアウトカムとした.欠損値については,多重代入法で補正した.
成績:多重代入法を用いることにより,母親の教育年数が長いと児の行動異常は改善される傾向にあった.一方,妊娠中の喫煙は後の児の行動異常につながることが示唆された.
新知見:STATAは臨床研究を解析するにあたって非常に有用である.
『Stataによる医療系データ分析入門』が2014年6月頃に発行される予定である.
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