コンクリート工学
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33 巻, 6 号
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  • 上田 茂
    1995 年 33 巻 6 号 p. 5-13
    発行日: 1995/06/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    コンクリート構造物は, 耐久性, 施工の容易さ, 鋼製に比べて低廉, 親水性, 免震性などの理由から数多く用いられている。本稿では, コンクリート浮体構造物として, 浮防波堤, 浮桟橋, 浮体橋りょう, 石油掘削用プラットホームなどの事例を紹介し, また, 技術的課題として, 断面力の計算法, 係留, 接合工法, ひび割れ対策, 材料などについて解説した。浮防波堤では, 長さ90m, 幅20mのものが建設されている。係留施設では広島港の浮桟橋の長さ150mのものが最大である。これらは矩形断面のものであるが, 平面形状が六角形のコンクリート製浮体も開発されている。大型浮体の建設にはこれらの要素浮体を接合する必要があるので, 洋上接合工法が開発され, 実証されている。浮体橋りょうは免震性があることから注目されているが, アメリカでは連続ポンツーン型のマーロー橋などが, また, 最近ノルウェーではセパレート型の浮体橋りょうが完成している。
  • 畑中 重光, 谷川 恭雄
    1995 年 33 巻 6 号 p. 14-24
    発行日: 1995/06/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    生コンプラントで発生するスラッジ水の多くは, 脱水ケーキ化された後, 多額の処理費を伴って管理型の産業廃棄物として埋め立て処分されるかプラント内外で適宜処理されているのが実状である。また, 管理型廃棄物の処分場を将来にわたって確保・増設していくことは, 極めて困難であり, スラッジの再利用や処理方法の検討が望まれている。
    本稿は, 生コンスラッジの発生と処理の現状を概観したのち, 生コンスラッジに関する既往の研究を取りまとめたものである。
  • 北畑 正記, 渡部 富博, 五木田 好成
    1995 年 33 巻 6 号 p. 25-35
    発行日: 1995/06/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    常陸那珂港は北関東の流通拠点および, 首都圏への電力を供給するエネルギー港湾として整備が進められている。沖合約2.5kmに建設している東防波堤は, 常陸那珂港前面を遮蔽する基幹の外郭施設として計画され, 平成4年の着工以来早期完成をめざしている。防波堤の構造は水深約25mに設置されるケーソン式混成堤で, 上部工の一部を傾斜させた上部傾斜堤と成っている。ケーソンの諸元は, 30m×25m×22mLBH, 重量約8 000tであり, RC構造として最大級のケーソンである。ケーソン製作には大量急速施工に対処するための鉄骨のユニット化を導入し, コンクリートは一日当り1 100m3(底板打設時)以上の供給を得るため専用のプラントを設置している。
  • 小坂 寛巳, 山口 正晃, 竹内 光, 樋口 正典
    1995 年 33 巻 6 号 p. 36-43
    発行日: 1995/06/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
    本橋りょうは首都高速湾岸線(5期)の横浜市金沢区鳥浜町に位置する3径間連続PC箱げたラーメン構造の高架橋である。橋脚上で横ばりとけたが一体になる柱頭部では補強鉄筋とPC鋼線が過密に配置されており, はり高も高く, コンクリートの締固め作業が困難になることから高流動(自己充てん型)コンクリートを採用した。また, 本柱頭部はマッシブなコンクリート構造物であり, さらに高流動コンクリートの使用により単位セメント量が増加するため水和熱による温度ひび割れの発生が懸念された。そこで, PC鋼線用シースに空気を流してコンクリートを冷却する一種のパイプクーリング工法(シースクーリング工法)を採用した。
  • 過大荷重による劣化と劣化診断
    松井 繁之
    1995 年 33 巻 6 号 p. 59-67
    発行日: 1995/06/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • (8) 最近の混和剤
    能町 宏
    1995 年 33 巻 6 号 p. 69-73
    発行日: 1995/06/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
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