昭和歯学会雑誌
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27 巻 , 2 号
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  • 吉岡 達哉, 内田 圭一郎, 佐藤 裕二, 松橋 智史
    2007 年 27 巻 2 号 p. 117-123
    発行日: 2007/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    無歯顎患者に対して, インプラントを支台としたオーバーデンチャーによる補綴処置は有効な治療法であり, 中でもインプラント体を連結したバーアタッチメントは良好な臨床成績をあげている.これまでインプラントに連結するバーアタッチメントのカンチレバーの長さは臨床経験から決定されることが多く, 力学的根拠に基づいたカンチレバーの設定基準に関する明確な報告はない.本研究は, 磁性バーアタッチメントを用いたインプラントオーバーデンチャー症例において, バイオメカニクスの観点から, 三次元幾何学解析法を用いて, カンチレバーの適切な長さのガイドラインを明らかにすることを目的とした.研究の対象は, オトガイ孔間にインプラントを4本埋入し, オーバーデンチャーを装着した下顎無歯顎患者7名である.まず, バーアタッチメントを装着した口腔内状態を再現した研究用模型をシリコーン印象材を用いて製作した.次に, 研究用模型の写真を撮影し, 三次元幾何学解析により, 平均咬合力を支持するために必要なカンチレバーの長さを検討した.また, その長さと, カンチレバー最遠心から咬合力作用点までの距離の関係を比較検討した.その結果, 平均咬合力を支持するために必要なカンチレバーの長さは, 第二小臼歯に咬合力が加わった場合で平均3.2±3.8mm, また第一大臼歯に咬合力が加わった場合で平均12.0±5.8mmとなった.カンチレバー最遠心から咬合力作用点までの平均距離は, 第二小臼歯が0.9±0.5mm, 第一大臼歯が1.1±0.3mmであった.以上から, カンチレバーを設置することは支持力を大きくするために非常に有効な方法であるが, 第一大臼歯に加わる咬合力を, オトガイ孔間のインプラントを用いたバーのみで支持するためには, 12.Omm以上の非常に長いカンチレバーが必要であった.したがって, 大臼歯部に加わる咬合力を負担するためには, 床下粘膜による支持も重要であることが示唆された.
  • Yasumasa YOSHIZAWA, Kimitoshi YAGAMI, Yohei UYAMA, Saburo KAKUTA, Masa ...
    2007 年 27 巻 2 号 p. 124-131
    発行日: 2007/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    The differentiation of mesenchymal stem cells (MSCs) into chondrocytes and osteoblasts is minutely regulated by bone morphogenetic proteins (BMPs) and various factors. There is no study describing the role of noggin in the differentiation from MSCs to chondrocytes or osteoblasts. We thus examined the effect of noggin on chondrogenesis and osteogenesis in a human cell line that expresses chondrocytic phenotypes, and the role of noggin in these processes. Noggin induces chondrogenic differentiation, and its repression induces osteogenic differentiation through BMP effects.
    Noggin is reported to bind several BMPs and to inhibit their functions, but its exact role is not yet clarified. USAC cells usually show chondrogenic phenotypes and also have the potential to differentiate into osteoblasts and adipocytes under some circumstances. We investigated the effects of noggin on chondrogenic and osteogenic differentiation of USAC cells in vivo and in vivo.
    After USAC cells were treated with noggin antisense oligonucleotide (As-Noggin) or noggin protein (rhNoggin), RT-PCR was performed to detect mRNAs of type I collagen (Col I), type II collagen (Col II), Cbfal, aggrecan (AG), Sox9 and osteocalcin (OC) on days 3, 7 and 14. Western blot analysis was done to detect Col II, BMP-2, BMP-4, Cbfal and OC proteins. Toluidine blue staining and immunostaining for Col II, BMP-2, Cbfal and OC were also performed.
    As-Noggin induced the up-regulation of Col I and OC mRNA expression in USAC cells time-dependently, while it down-regulated the expression of Col II and AG mRNAs. As-Noggin stimulated BMP-2, Cbfal and OC production, but it reduced the production of Col II and BMP-4. Moreover, OC mRNA expression and BMP-2 production were down-regulated by the addition of rhNoggin. The same results were obtained by immunostaining. These results suggest that noggin may regulate chondrogenic and osteogenic differentiation through the production of BMP-2 and BMP-4.
  • 片岡 洋子, 中納 治久, 愼宏 太郎
    2007 年 27 巻 2 号 p. 132-140
    発行日: 2007/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    矯正臨床において, しばしば埋伏歯を伴う不正咬合症例を経験する.埋伏歯は, 歯・歯列・顎骨の発育に対する障害および咬合の確立に影響を及ぼすのみでなく, 埋伏歯が歯根を圧迫している場合, 隣在歯の歯根吸収をきたすことが多いといわれている.本症例は, 初診時年齢13歳2か月の女性で, 上顎右側犬歯の未萌出を主訴として来院した.診断の結果, 上顎右側犬歯の完全埋伏および下顎左側側切歯の欠損を伴う, Angle I級の叢生を呈していた.X線所見から, 上顎右側中切歯には重度な歯根吸収が認められ, 保存不可能と判断した.そこで, 上顎右側犬歯の萌出余地を確保するため上顎右側中切歯を抜去し, 埋伏歯の開窓・牽引を行った.その後, マルチブラケット装置による機能的咬合の確立を行い, 良好な咬合関係を獲得することができた.しかし, 本症例は隣在歯の歯根吸収がすでに認められたため, 審美的にも重要な上顎中切歯を抜去せざるを得なかった.もっと早期に対応することができたなら, 埋伏を予防し不要な抜歯を避けることが可能であったと考えられる.つまり, 埋伏歯の早期発見とその位置関係の正確な診断が, より高い治療目標を達成するために必要だと示唆された.
  • 新谷 悟
    2007 年 27 巻 2 号 p. 141-145
    発行日: 2007/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
    口腔癌NO症例における微小転移の検出に, センチネルリンパ節 (SN) 生検が試みられている.頸部郭清術を行うか否かを見張りリンパ節であるセンチネルリンパ節への転移の有無で術中に決定しようとする方法である.われわれは, 放射性同位元素 (RI) 法と色素法によるSN同定と, 準連続切片および定量化PCR法による術中診断を応用したSN生検について臨床応用を行ってきた.その結果, センチネルリンパ節の同定が十分に行え, 正診率も良く満足のいく成績が得られた.さらなる検討は必要であると考えるが, 口腔癌においてsentinelnode navigation surgery (SNNS) のコンセプトは成立し, 本手法が頸部郭清術の指標として臨床応用できると考えられた.今後, SNNSが口腔癌における標準治療になると思われる.
  • 岡 秀一郎
    2007 年 27 巻 2 号 p. 147-151
    発行日: 2007/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
  • 2007 年 27 巻 2 号 p. 153-157
    発行日: 2007/06/30
    公開日: 2012/08/27
    ジャーナル フリー
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