有機合成化学協会誌
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27 巻, 2 号
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  • 森田 義郎
    1969 年 27 巻 2 号 p. 99-104
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 小田 良平
    1969 年 27 巻 2 号 p. 105-110
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 金子 正夫, 土田 英俊
    1969 年 27 巻 2 号 p. 111-124
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    窒素原子を含有する重合体は主として窒素原子上の非共有電子対に基づく配位能力, 反応性など興味ある物性が期待できるので, もし有効にPVCとアミンの反応が利用できればこの種重合体を誘導する有用な方法となる。ここに述べたようにPVCとアミンの反応はかなり複雑であり, 簡単に特定の反応を制御することは難しい。反応機構に関する詳細な検討が望まれる。
  • 野崎 一
    1969 年 27 巻 2 号 p. 125-137
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 菊正, 松浦 恒雄, 井上 誠一
    1969 年 27 巻 2 号 p. 138-156
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    補酵素Qは生体内における酸化的リン酸化の電子伝達機構に関与するキノン類で, いずれも2, 3-ジメトキシー5一メチルベンゾキノンに多数のイソプレン単位からなる側鎖が結合した化合物の一群を指していう。キノン核に結合したイソプレン単位の数により補酵素Q1~Q10が存在する。
    CH3-O-CH3-O (CH2CH=CH3-C-CH2) n-H-CH3-O n=~10 (1)
    補酵素Q6~Q10はWisconsin大学酵素研究所のR.L.Lesterらにより牛のミトコンドリアから抽出され, またこれとは独立にLiverpoo1大学のR.A.Mortonらによっても単離された。そしてMerck社1のK.FolkersらやHoffmann-LaRoche社のO.Islerらによって (1) のように構造が決定され, 合成も行なわれた。補酵素Qに対してイギリスやスイスの研究者達はユビキノン (Ubiquinone) という名称を与えた。
    補酵素Qは多くの動植物や微生物に含まれるが, 必ずしも普遍的に存在するわけではなく, これを含まない組織 (たとえばグラム陽性菌) には, これと構造が非常によく似たビタミンK2 (2) が含まれている。
    O- (CH2CH=CH3-C-CH2) n-H-CH3-O (2)
    たとえば, 補酵素Q10 (融点50℃, 1379) は豚の心臓 (750kg) から純粋に単離された。
    最近, 特に注目されるようになった補酵素Qについて化学的な立場から, その生体内における生成経路, 生体に対する生理活性および化学的合成が活発に解明され, また開発されつつあるので, それらの研究の最新の状況についてここに述べることとする。
  • フェナントロールの置換反応 (第6報)
    太田 悦郎, 川島 兵一, 岩本 健二
    1969 年 27 巻 2 号 p. 157-161
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    3-フェナントロール (1) を酢酸中でニトロ化した。モノニトロ化では主成分の9-ニトロ置換体 (2) のほか, 少量の4-ニトロ置換体 (3) と微量の2-ニトロ置換体 (4) が生成した。 (2) または (3) のニトロ化では共に4, 9-ジニトロ置換体 (5) を生じた。 (3) のニトロ基は酸性で安定であることが確認された。 (5) をやや強くニトロ化すると2 (?), 4, 9-トリニトP置換体が得られた。9-プロムー3ワェナントロールのニトロ化では4-ニトロ置換体が得られた。ニトロフェナントロール類のtlcにおけるRf値と構造の関連性が見出された。
  • ナフトキノン誘導体の合成的研究 (第1報)
    笠井 俊保, 倉林 亮, 鈴木 良雄, 吉田 明男, 鶴岡 信三
    1969 年 27 巻 2 号 p. 162-168
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    5-位にニトロ基, アミノ基およびアセチルアミノ基をもつ2, 3-ジクロルー1, 4-ナフトキノンとアニリンを縮合させ, 生成が予想される2種の異性体を分離し, それらの構造を合成的に決定し, かつそれらの5-位の置換基が2, 3-位の反応性におよぼす影響について検討した。各異性体の融点をつぎに示す。2-アニリノ-3-クロル-5-ニトロー1, 4-ナフトキノン, mp249.5~50.0℃;3-アニリノ-2-クロル-5-ニトロ-1, 4-ナフトキノン, mp277.5~8.5℃;5-アミノー2-アニリノー3-クロルー1, 4-ナフトキノン, mp208.5~9.5℃;5-アミノー3-アニリノ-2-クロルー1, 4-ナフトキノン, mp226.5~7.5℃;5-アセチルアミノ-2-アニリノ-3-クロルー1, 4-ナフトキノン, mp278.5~9.5℃;5-アセチルアミノ-3-アニリノ-2-クロル-1, 4-ナフトキノン, mp253.5~4.0℃.
  • ヘテロ環芳香族性の研究第XXVIII報
    佐々木 正, 安藤 守靖
    1969 年 27 巻 2 号 p. 169-173
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2010/01/22
    ジャーナル フリー
    Upon treatment with hydrazine hydrate in ethanol, ethyl 5-bromorotate and 5 bromuracil-6-acetate were converted into the corresponding 5-hydrazino esters. An attempt to cyclize orotaldehyde hydrazone in acidic media failed to succeed, and its acyl derivatives were obtained as sole products.
    Uracil-6 -acetic acid was converted into uracil-6-acetic hydrazide through its esters. The hydrazide was then treated with carbon disulfide in pyridine to obtain 2- (5-uracilmethyl) -1, 3, 4-oxadiazole-5-thion. Uracil-6-acetic hydrazide was also treated with phenyl isothiocyanate in pyridine to form a semicarbazide, which was subsequently converted into 3- (6-uracilmethyl) -4-phenyl-1, 2, 4-triazole-5-thion through alkali treatment. Treatment of the acyl hydrazide with potassium thiocyanate in hydrochloric acid gave a bis- (acyl hydrazide). Similar treatment with potassium cyanate afforded N1- (6-uracilacety1) -semicarbazide, which was then cyclized, upon alkali treatment, into 1H, 2H-dihydropyridazo-C3, [3, 4-d] pyrimidine.
  • 石川 延男, 菅原 駿吾
    1969 年 27 巻 2 号 p. 174-175
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    2, 6-ジフルオルアニリンの誘導体のなかには生物学的に活性をもつと期待される化合物があるが, その合成1ま容易でない。かって著者らの1人は, 発ガン性物質の合成研究の-環として3, 5-ジフルオルアニリンの4-位にp-ニトロフェニルジアゾニウムクロリドをカップルさせ, 得られたアゾ色素を還元分解して2, 6-ジフルオル-1, 4-フェニレンジアミンを得, さらに4-アミノ-2, 6-ジフルオルアセトアニリドの脱アミノ化により2, 6-ジフルオルアセトアニリドをはじめて合成した。
    いっぽう, きわめて最近Roeらは2, 6-ジフルオルアニリンの新しい合成ルートを報告している2) 。これはm-ジフルオルベンゼンを原料とし, そのリチウム化物である2, 6-ジフルオルフェニルリチウムを炭酸化して2, 6-ジフルオル安息香酸とし, クルチウス反応を適用してそのアジドを硫酸中で分解してアミンに変えるものである。
    著者らはこれと別個に, 2, 6-ジクロルベンゾニトリルを原料とし, そのフッ素化, ついで部分的加水分解による2, 6-ジフルオル安息香酸アミドの合成, さらにそのホフマン転位反応による2, 6-ジフルオルアニリンの合成について検討し, よい結果をえた。
    Cl-CN-Cl→F-CN-F→F-CO2H-F→F-CONH2→F-NHCO2CH3→F-NH2-F
    原料の2, 6-ジクロルベンゾニトリルは除草剤として工業的に製造されており3), またそめハロゲン交換によるフッ素化も知られている4) 。著者らは2, 6-ジフルオルベンゾニトリルを60%硫酸と煮沸するとカルボン酸にまで加水分解されるが, 90%硫酸と70℃に加温するだけでは加水分解は部分的にとどまり, 定量的にアミドが得られることを知った。またこのアミドのホフマン転位反応も常法によって円滑に進行して収率よくアミンがえられ, このルートによる2, 6-ジクロルベンゾニトリルから2, 6-ジフルオルアニリンの通算収率は55~60%であった。なおホフマン転位をメタノール中でおこなわせると, 2, 6-ジフルオルフェニルカルバミン酸メチルがこれもよい収率でえられた。
  • 徳久 寛
    1969 年 27 巻 2 号 p. 176-184
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2009/11/13
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