H
2=1: 2の混合ガスを用い, ヘプテン-1, オクテン-1, ドデセン-1を原料としてオキソ反應を行つた。
オキソ反應中, α-オレフィンはきわめて安定で, オキソ反應の最適温度140℃ においてはむしろβ-オレフィンがα-オレフィンに轉移する事が認められた。またニッケルカーボニルはそれ自身觸媒能はないが, Co (CO)
4がHCo (CO)
4, に變化する際に觸媒として有効に働き, オキソ反應め進行を促進した。コパル, ト-珪藻王觸媒を用い, 140℃, 200-210atmの反應條件でオキソ反應を行い, 引きつゞいて180-190℃, 200-220atmの條件で水素添加を行えば, ヘプテンー1, オクテンー1, ドデセン-1に對しそれぞれ75, 81, 82%の收率でアルコールを生成する。この場合生成アルコールとしてはRCH
2GH
2CH
2OHとRCH (GH
2OH) CH
3とがほゞ等量生成する事を確認した。
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