有機合成化学協会誌
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30 巻, 11 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 石井 永
    1972 年 30 巻 11 号 p. 922-941
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2010/01/22
    ジャーナル フリー
  • 黒田 晴雄
    1972 年 30 巻 11 号 p. 942-953
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    X線光電子分光法 (“XPS” あるいは “ESCA” と略称されている) は最近急速に発展した新しい分光学的手段である。この方法の原理は新しいものでないが, 信頼性のあるスペクトルを得るには高度の実験技術が必要であるために, 長年にわたり注目されないままに放置されていたのであった。Uppsala大学のK. Siegbahnが, 原子核物理の実験技術を基礎としてX線光電子分光装置を開発するプロジェクトを始めたのが1951年頃のことであるが, その成果が発表されはじめるにおよんで, 数年前からにわかに脚光をあびるようになった。最近では市販の装置も入手できるようになり, かなりの速度でこの方法が普及しはじめている。
    X線光電子分光法は広い応用範囲を持っている。有機化学の分野でもいろいろな応用の可能性が期待されている。現在のところ, 測定技術, スペクトルの解析方法などの基礎的な問題で未解決のことがらも少なくなく, 有機化学者により十分に使いこなされる段階にはまだ達していない感もあるが, 以下, X線光電子分光法の応用に関心を持つ有機化学の分野の方々を念頭において, 有機分子のX線光電子スペクトルに関連した二・三の問題を述べることにしよう。
  • 徳 広茂, 里 正, 西村 民男
    1972 年 30 巻 11 号 p. 954-958
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    アセトンS-アルキルイソチオセミカルバゾン (1) とピロリジン, ピペリジンおよびモルホリンとを反応させて対応する新規なアセトン [1, 1-ジ置換アミジノ] ヒドラゾン (2) を得た。 (1) に対するアミンの反応性はモルホリン, ピロリジン, ピペリジンの順に減少した。S-メチルイソチオセミカルバゾンとS-エチル体とのアミンに対する反応性は前者が大きい。この反応機構はアセチリデンアミノシアナミドがアミンと反応しなかったので, 1にアミンが付加し, ついでこのアミン付加体からメルカプタンが脱離する付加脱離機構と考えられる。 (2) を加水分解すると好収量で1, 1-ジ置換-3-アミノグアニジンが得られる。酸性エタノール中でのm-ニトロベンズアルデヒドと (2) との反応は定量的にm-ニトロベンズアルデヒドの相当する1, 1-ジ置換アミジノヒドラゾンを与えた。
  • “フラボノイド化合物の合成”(第3報)
    大和田 悦郎, 中島 英生, 桐山 義行, 鈴木 正夫, 固武 壮太郎
    1972 年 30 巻 11 号 p. 959-963
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    7-ヒドロキシフラボン (1) を出発物質とし, カルバミン酸7-フラボニルメチル誘導体 (7) を得る目的で, 一連の7-置換フラボン類の合成をおこなった。すなわち (1) より, 7-ハロゲノフラボン (2), 7-シアノフラボン (3), フラボン7-カルボン酸 (4), フラボン7-カルボン酸エステル (5), 7-ヒドロキシメチルフラボン (6) を経て, カルバミン酸7-フラボニルメチル誘導体 (7) が得られた。なお (6) は (5) の水素化アルミニウムリチウムによる還元によって得られたが, その条件を検討するため, 7-フラボノキシ酢酸エチル (8) の同試薬による還元を試み7- (β-ヒドロキシエトキシ) フラボン (9) が得られたので, これよりカルバミン酸β- (7-フラボノキシ) エチル誘導体 (10) の合成も試みた。
  • 同前 保彦
    1972 年 30 巻 11 号 p. 964-966
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    Naphthalene-1, 2, 4, 5-and 1, 2, 6, 7-tetracarboxylic acid has been synthesized by oxidation of 1-keto-1, 2, 3, 4-tetrahydro-8, 9-acephenanthrene (6) and 6, 7-dimethylnaphthalene-1, 2-dicarboxylic acid in aqueous sodium bichromate. (6) was prepared by Huang-Minlon reduction of β- (5-acenaphthoyl) propionic acid (4) to give γ- (5-acenaphthyl) butyric acid (5), and then cyclization in polyphosphoric acid. (10) was synthesized by condensation of ethyl γ- (3, 4-dimethylphenyl) butyrate with diethyl oxalate to α-keto-β-ethoxycarbonyl-δ- (3, 4-dimethylphenyl) valeric acid (8) in the presence of sodium ethoxide, followed by the cyclization of (8) with sulfuric acid to 6, 7-dimethy1-3, 4-dihydronaphthalene-1, 2-dicarboxylic anhydride (9) and then dehydrogenation of (9) with sulfur.
  • 明石 博吉
    1972 年 30 巻 11 号 p. 967-970
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2010/01/22
    ジャーナル フリー
    酸素不在の下に高原子価の金属塩でチオール類をジスルフィドに酸化する方法が若干知られている。著者はジメチルホルムアミド (DMF) 中, ジクロロビスピリジン銅 (II) ((C5H5N) 2・CuCl2, CPCと略す) を用いての, 種々の型のチオールのジスルフィドへの酸化を行なった。その際相当するジスルフィドが好収量で得られるとともに, 還元せられた1価の銅錯体が空気と接触することにより容易に酸化せられて, CPCがほとんど完全に回収せられることを知った。したがって触媒量のCPCによるチオール類の接触酸化が可能と考えられ, 実験の結果そのことを確認した。また芳香族チオール類の場合はDMF中空気と接触放置するだけで酸化せられる (かくはんまたは加熱すれば早くなる) が, 触媒量のCPCを添加するとさらに酸化が促進せられることを認めたので報告する。
  • 野村 元昭, 長野 与志夫, 寺村 一広
    1972 年 30 巻 11 号 p. 971-972
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    The reaction of acrylyl chloride with thiourea in acetic acid afforded a new heterocyclic compound, 4-oxo-2-iminotetrahydro-1, 3-thiazine hydrochloride (3), in high yield (77%).
    4-Oxo-2-acetiminotetrahydro-1, 3-thiazine (5) was also synthesized by neutralization of (3) followed by acetylation.
    An alternative method of preparation of (5) was described.
  • 清水 博
    1972 年 30 巻 11 号 p. 973-977
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 光延 旺洋, 木村 純二, 藤沢 善行
    1972 年 30 巻 11 号 p. 978
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 日吉 和彦, 梅原 明, 村橋 俊介
    1972 年 30 巻 11 号 p. 978a-980
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 菅 隆幸, 獅々堀 彊, 木本 早苗
    1972 年 30 巻 11 号 p. 980
    発行日: 1972/11/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
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