有機合成化学協会誌
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32 巻, 8 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 浜田 喜樹, 竹内 烈
    1974 年 32 巻 8 号 p. 602-619
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2010/04/23
    ジャーナル フリー
  • 片山 脩
    1974 年 32 巻 8 号 p. 620-631
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    食事は芸術であるという考え方は, フランス人だけのものではないように思う.日本料理の形のよさ, 色どりの美しさ, また微妙な味付は芸術にふさわしいものであろう.食品の評価には衛生的, 栄養的因子もさることながら, 味, 香, 色, 形, 口ざわりなど, いわゆる官能的価値も重要因子として関係してくる.したがって加工食品においては, これらの質の改良を目指して技術の開発が進められてきた.とくに加工度の進んだ最近の食品では, 機械的処理と化学物質の添加処理が複雑に組合わさった方式で製造される.したがって化学物質を用いずしては, その加工法が成立しないという場合が非常に多い.
    食品の着色や変色の防止についても多くの工夫がなされ, 古くは天然の動植物体あるいは鉱物に含まれる色素が着色のために用いられた.しかし19世紀中頃にいたって合成染料であるタール系色素が開発され, その染着力の強さ, 色の鮮かさ, 均質性, 安定性の高いこと, 安価であることなどの長所が大きくその用途を拡張したが, 食用にも多種類のタール系色素が利用されるようになった.
    わが国においても昭和39年には24種類のタール系が許可されていた.しかしタール系色素には発ガン性など毒性をもつおそれのあることが指摘され, アメリカ, その他でタール系色素の使用が制限されはじめたことから, 日本においても昭和40年に赤色1号, 赤色101号, 41年には赤色4号と5号, 橙色1号と2号, 黄色1号と2号および3号が, また42年には緑色1号, 45年に緑色2号, 46年に赤色103号, 47年に紫色1号が使用禁止となり現在では, 後述のような11種が残されるのみとなった.これら残されたタール系食用色素は一応かなり安全性が高いと考えられているが, 確定的な結論はなお今後の検討にまたねばならない.
    このようにタール系色素の使用がいちぢるしく制限されるようになったため, 再び天然色素の利用が注目されるようになり, そのための原料の検索, 製剤化, 利用面の開拓などの研究や技術開発がさかんになろうとしている.
    こうした事情を考慮すると, これからの食用着色料はタール系色素と天然色素のそれぞれの特徴を生かし, 組合わせた状態で使用されるという方向に進むものと思われる.
    本稿では, タール系色素を中心として述べるが, 天然色素についても主なものの構造, 性質等について解説することにしたい.
  • 加藤 鐵三
    1974 年 32 巻 8 号 p. 632-642
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 御園 生堯久, 長尾 幸徳
    1974 年 32 巻 8 号 p. 643-646
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    7-Naphthalimide-1-naphthol-3-sulfonic acid (3) was obtained by the condensation of naphthalic anhydride with r acid in water at 130°C. By coupling (3) with diazotized aniline, sulfanilic acid, p-nitroaniline, o-anisidine, o-dianisidine, o-tolidine, 4-nitro-2-amino-phenol and 5-nitro-2-aminophenol in alkaline solutions, the corresponding azo dyes were prepared, and their properties were examined.
    The fastness of these dyes to light was poor but that to washing and potting was fairly good in comparison with usual acid dyes. Especially after chroming the dyes using nitroamino phenol as diazo compononent fastness was improved.
  • 藤田 治重, 山下 正太郎
    1974 年 32 巻 8 号 p. 647-648
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    2, 3, 4-Trimethoxy-1-propenylbenzene, one of soporific and a hypotensive anesthetics, is synthesized from pyrogallol through 4 steps and in good overall yield. Cis and trans isomers were isolated and characterized.
  • 山本 二郎, 伊藤 降
    1974 年 32 巻 8 号 p. 649-652
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2010/01/22
    ジャーナル フリー
    The Friedel-Crafts acetylation of N-acetyl-o-toluidine (2) with acetyl chloride-aluminium chloride with and without carbon disulfide has been reported to give 4-acetamino-3-methylacetophenone (3) and 3-acetamino-4-methylacetophenone (5), respectively, as the main products. Reexamination of these reactions revealed that a 1 : 4.6 mixture of (3) and (5) was obtained in good yield in both cases.
    The temperature and solvent dependences of this reaction were also examined. The maximum total yield (90%) of (3) and (5) was observed at 80°C without solvent. The products ratio (3) / (5) was found to be 1/4.54.9 in most runs.
  • 杉本 要
    1974 年 32 巻 8 号 p. 653-657
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
    ぶどう糖はでん粉を原料として製造せられ, しょ糖と共に主要な甘味料であり, 人体にとり不可欠の栄養源である.ぶどう糖の日本における歴史は浅く, しょ糖の代用品と考えられがちであるが, ぶどう糖には独自の特性があり甘味料として確固たる地歩を占め, しょ糖の10%に当る消費量を示し, パン, 菓子, 缶詰, 飲料その他一般の食品の原料として広く使用されるほか, 医薬, 工業用としても用いられており, その製造技術においても世界をリードする技術を短時日に完成し, さらに食品以外の分野への発展に期待がかけられる時機にきている.
  • 竹下 斉, 森 章, 日高 さゆり
    1974 年 32 巻 8 号 p. 658
    発行日: 1974/08/01
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
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