日本では,2018年頃から急にDXが重要だと言われてメディアでも経済界でも急速に注目が集まり,データ・サイエンス学部が複数誕生しました。DXとAIの進展については読者の皆さんの方が私よりもずっとお詳しいと思いますが,日本の大学において人文社会科学系の学生にDX
1.はじめに
需要増加などに伴い,電力系統を構成する設備は年々高度化・多様化してきた。これを受けて,2007年9月発刊の技術報告第1100号「電力系統の利用を支える解析・運用技術」で,電力流通設備の計画・運用業務およびその技術について取りまとめた。
1.はじめに
技術報告第1582号では,第1100号執筆当時からの電力流通設備の計画・運用技術の変化の概要を「第Ⅰ部・序章」としてまとめている。本稿では,まず第1100号当時の電力系統の計画・運用の考え方を説明した後,電力システム改革などの状況変化に対応して導入された制度・ルー
1.はじめに
本稿では,技術報告第1582号の第1章の概要について述べる。電力システム改革が進み,電力の安定供給の確保,電気料金の最大限の抑制,消費者の選択肢や事業者の事業機会の拡大の目的の下,電力広域的運営推進機関の設立,発電・小売の全面自由化,発送電分離が行われた。
1.はじめに
本稿では,技術報告第1582号の第2章の概要について述べる。電力を安定に供給するためには,技術報告第1章の「電力系統の特徴と制約」で述べた信頼度基準に基づいて,電力系統の設備・運用の「計画」を策定し,時々刻々と変化する系統状況に応じた制御を実施して「運用」する
1.はじめに
本稿では,技術報告第1582号第3章の概要について述べる。電力系統は,非常に大規模かつ複雑なシステムとなっており,取り扱う設備,定数などが膨大な数となっている。電力系統の計画・運用業務を行うなかで,多くの解析技術が必要であり,これを使用した検討が行われてい
1.はじめに
本稿では,技術報告第1582号の第4章の概要について述べる。
技術報告第1100号(1)では,「新しい系統計画・運用の動向」として以下の五つの項目について概説されている。
●供給信頼度評価に対する変化
1.NanoTerasuについて
3 GeV高輝度放射光施設NanoTerasuは,宮城県仙台市の東北大学青葉山新キャンパス内に,日本の科学技術分野のインフラとして建設された放射光施設である(1)。放射光施設とは,シンクロトロン中で電子が磁界によって運動方向を変える時に発生する電磁波(シンクロトロン軌道放
1.はじめに
国内の落雷による被害総額は年間2,000億円を超えると言われており,落雷から人命や建物,電力設備等を保護するため,さまざまな雷対策が行われている(1)。その多くが,雷サージ電流を避雷針や避雷器などの設備を通して大地に流すことで設備を保護するものであるが,想定を超え
1.はじめに
核融合(フュージョン)エネルギー(1)は,クリーンで安全,そして事実上無限のエネルギー源になりうるというユニークな可能性を秘めている。太陽のエネルギーが核融合反応であることが20世紀初頭に発見され,20世紀半ばの核時代の幕開け以来,科学者たちを魅了し続けてきた。
くまモン(図1)はもともと,九州新幹線全線開業(2011年3月)に向け,熊本県が取り組んだPRキャンペーンのキャラクターとして生まれました。当初,同プロジェクトに関わった人は誰も,現在のくまモンの人気ぶりを予見していませんでした。くまモンは県のPRキャラク
1.はじめに
近年,地球温暖化に起因すると考えられている異常気象が生活に大きな影響を及ぼしている。この地球温暖化に与える影響が大きいと考えられているのがCO2であり,人間の経済活動の拡大に伴い,CO2の排出量は増加している。このため,気候変動対策と経済成長の両立に向けた取