家政学雑誌
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14 巻, 3 号
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  • 味覚試験による閾値の測定
    前田 清一, 中尾 俊
    1963 年 14 巻 3 号 p. 149-154
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    酸類の酸味としての閾値(Stimulus Threshold Value)と最低閾値(Minimum Threshold Value)、及び酸類間の酸味の強さについて、味覚試験を用いて測定をおこなった結果 : -
    (1) Panelの識別能力は非常に優秀なものであり、なかでも、女性Panelは男性のそれよりも全般によい様である。
    (2) 平均最低閾値は、塩酸、アスコルビン酸、グルコン酸では1×10-4M(各0.0004、0.0019、0.0020%)、ベタイン塩酸塩では2×10-4M (0.0027%) であり、クエン酸、酒石酸、乳酸等その他有機酸では5×10-5M(各0.0010、0.0008、0.0005……%)かそれ以下である。
    (3) 酸味として感じる閾値は、正確には極限法によっておこなわねばならないが、本実験資料から大略次の値であろうと推定される。
    クエン酸、酒石酸、フマール酸、グルタミン酸塩酸塩については1×10-4M(各0.0019、0.0015、0.0013%)、アスコルビン酸の4×10-4M(0.0076%)を除いて他の本実験試料酸類は、同一モル数すなわち、2×10-3M(塩酸の0.0008、乳酸の0.00018、酢酸の0.0012、コハク酸の0.0024、グルタミン酸の0.0030等の各%)である。
    (4) 閾値におけるpHは必ずしも同一ではなかった。
  • プディングの加熱条件
    山脇 芙美子, 松元 文子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 155-160
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    以上によって蒸器を用いる場合の最上の条件は、最初の試料および蒸板直上附近温度を60℃、蒸器内水量は調理中になくならない程度とし、加熱後10分程度を経過して蒸板直上附近温度を85~90℃に達するよう加熱し、以後25~30分一定にこれを保つことである。従来.調理の際、蒸器のふたを少しずらせるようにと指導されたのは、蒸器内および蒸板直上附近が急激に加熱され、そのために急な温度上昇をさせないようにという長い経験の結果の貴重な配慮であることがうなずける。
  • マヨネーズの粘弾性について
    太田 静行, 高山 昭子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 161-168
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • カルシウム及びマグネシウムの定量について
    梶田 武俊, 近末 貢
    1963 年 14 巻 3 号 p. 169-173
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 佐成 郁子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 174-177
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 中垣 正幸, 島崎 斐子, 布留宮 真理子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 178-182
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 村田 治子, 比嘉 美佐子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 183-189
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 被服所持量とその着用度に関する実態調査 (第1報)
    橋本 貴美子, 三浦 とき子, 荻野 千鶴子, 広森 多恵子, 明石 とし子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 190-199
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    今回行った被服所持量調査は、1年間の被服着用度との関係を知るための予備的調査であって、各自の被服の持ち方が適当か否かは着用度調査の結果結論を出したいと思う。従って、今回は大体の被服の持ち方の傾向を知り得たに過ぎないが、高校を卒業して短大に入学後間もない学生の被服所持量は大体どの程度かを知り得たし、又男女ともに若いうちは洋服が多く、年齢と共に和服が増加すること、結婚前と結婚後の女子の被服の持ち方には大分相違があり、結婚仕度にかなり和服が用意されていること等も明瞭となった。
    之等の被服がどのように着用せられているかを知ることによって、被服の二重生活の実態等を知り得ることと思う。
  • 大島 愛子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 200-211
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. 湿度の垂直分布は、室の上部で著しく高く、その勾配はガスストーブが最大で、石油・煉炭の順であり.電気ストーブはほとんど勾配をみない。
    2. 時間の経過に伴う相対湿度の変化は、暖房後30分で急増し、暖房後1時間では、暖房前より低湿となる。ただし、電気ストーブは暖房後ただちに湿度の低下がみられた。
    3. 熱反射用カーテンの使用により、室温の上昇はみられたが.湿度も上昇し、暖房後2時間半から3時間を経過しないと暖房前より低下しなかった。この場合も、電気ストーブは、カーテンの有無による湿度への影響はみられなかった。
    なお、カーテンと壁体との間の湿度は、カーテンの内側の湿度より低下するのではないかということが考えられる。
    4. 水蒸気張力は、時間の経過と共に増大し、水蒸気の発生のない電気ストーブにおいても絶対湿度の増加をみた。これは壁体に含有されていた水分が、温度上昇と共に水蒸気となって放出されたためと考えられる。
  • 昭和36年調査と5年前の調査との比較
    稲葉 ナミ, 三東 純子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 212-217
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    共稼ぎ家庭と一般家庭の夫婦の生活時間調査を行ない5年前の同調査と比較して、次のような結論を得た。
    1 共稼ぎ家庭の夫婦の生活は、5年前より忙しくなったとみられるが、平日の夫のみ危険率1%で有意である。そのため、夫婦の生活時間構造は5年前より近似して夫も協力的になったと思われる。
    予想に反して、「家事労働時間」が夫婦ともに5年前より増加しているのは、家事手伝い人を得にくいためではないかと思われる。
    2 一般家庭の夫婦の場合は、夫は平日、5年前よりも忙しくなったようであるが有意差ではなく.休日には4者中最も休養的である。妻は予想通り「家事労働時間」が5年前より短縮し、経済も安定したためか、内職をするものは皆無で、そのため、主婦は5年前より「余暇時間」が増加したと、危険率5%でいえる。
    なお、「睡眠時間」は、平日の一般家庭の妻以外は減少しているにもかかわらず、平日には一般家庭の妻は僅かながらも増加していることからみても、主婦は十分に休養をとり、夫とともに余暇を楽しんでいるといえる。
    3 31年調査においては、夫達の生活には大差がなく、共稼ぎ家庭の負担は妻にかかると結論したが、本調査においては、共稼ぎ家庭は夫婦ともに休養率が低く、夫婦ともにオーバーワークである。
    4 平日は共稼ぎ家庭の妻・共稼ぎ家庭の夫・一般家庭の夫・一般家庭の妻の順に忙しく、各者間に有意差がある。休日は各々の妻はそれぞれの夫より忙しいといえるが、妻同志・夫同志の間には有意差はない。
    共稼ぎ家庭の夫婦の「全労働時間」の延長を何で補っているかをみると、「余暇時間」は案外減っておらず、「睡眠時間」を減らしている。これはラジオ・テレビなどの普及・レヂャーブームの影響によるものではないかと考えられるが、労働時間が長いにもかかわらず、「睡眠時間」か生理的時間以下であることは問題である。
    5 「勤務時間」が3者とも、前調査より増加の傾向にあることは研究すべき問題である。
  • 家事労働のエネルギー代謝に関する研究 (第1報)
    大森 和子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 218-223
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 原田 一
    1963 年 14 巻 3 号 p. 224-227
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 家政学の本質と体系
    前川 当子
    1963 年 14 巻 3 号 p. 228-233
    発行日: 1963/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
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