電気コタツ使用時の寝床内気温、就床者の皮膚温並びに温感について成人女子6名を被検者として実験を行つた。其結果は次の通りである。
1) 冬季コタツを使用しない場合は寝床内気温では足頸の横と肩の外側の温度上昇遅く、低温であるが、電気コタツ使用時には足頸の横の温度上昇遠く、高温となりその他の場所ではコタツの有無による大きな差は認められない。
2) 皮膚温ではコタツを使用しない場合、足背の温度上昇が緩慢で低温であるが、電気コタツを使用すると高温となり、その他の場所ではコタツの有無による大差はみとめられない。
3) 温感はコタツを使用しない場合、足部が快適に達するのが最も遅れ(平均176分)、コタツを使用すると足部が快適に達する時間が約100分短縮され平均70分となる。その他の部位ではコタツの有無によつて快適到達時間に大差はみとめられない。
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