家政学雑誌
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13 巻, 1 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • マヨネーズの粘性について
    戸井 文一, 太田 静行, 鈴木 輝子
    1962 年13 巻1 号 p. 1-4
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. 市販マヨネーズ数種及び各種の条件で作成したマヨネーズについて、主として回転粘度計を用いて、その動粘度を測定した。この結果、マヨネーズは非ニュートン性流体であって、時間依存性が強く、各種マヨネーズの粘度には極めて大きな変動があることがわかった。
    2. マヨネーズの粘度に及ぼす作成条件の影響をしらべるために、油の配合量、油の種類、油の添加速度等をかえて各種の条件でマヨネーズを作成し、その粘度を測定した。この結果、マヨネーズの粘度は、油の含量及び油の添加速度等に由来する油滴粒径の大小等によって大きく影響されるとともに、油自身の粘度も多少関係することがわかった。
    3. 粘度の異なる数種のマヨネーズを作成し、その中から調理に適当なマヨネーズを舌触り、伸展性等の点から料理専門家が選択したところ、回転粘度計のローター回転数2rpmで1000ポイズ程度のものが適当とされた。
  • ポテトチップの酸敗について
    木原 芳次郎, 井上 タツ
    1962 年13 巻1 号 p. 5-8
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 煮干及び煮出汁中のカルシウムの定量
    飯盛 キヨ, 飯盛 喜代春, 江島 昭子
    1962 年13 巻1 号 p. 9-13
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    以上佐賀地方で最もよく用いられる煮干5種類を選び実験した結果、次のようになった。
    (1) 煮干中の溶出カルシウムと燐とのモル比は水温29℃1時間、水溶出の場合1:10.0であり、5分間煮沸の場合は1:12.3、10分間煮沸の場合1:12.3であった。
    (2) 溶出カルシウムの全カルシウムに対する溶出率は、水温29℃ 1時間水溶出の場合3~12%であり、5分間煮沸の場合は4~13%であった。
    (3) 煮干の全灰分は、平均12.8%、全カルシウム含量1057.1mg、水分含量15.2%であった。
    (4) 溶出量と旨味については、溶出量が増せば旨味も増すとは云えず、そこに或程度の限界があることがわかった。即ち10分間煮沸が適当である。
    (5) 本実験に於ては、比較的カルシウム含量が多いといわれている煮干について、その有効摂取量の確認をみたのであるが、その量的意義は、現カルシウム所要量などの諸問題に比べれば小さく、積極的な栄養改善対策とは考えられないが、使用頻度上からも、これから先、積極的にカルシウム有効率を高めるための調理方法に於ける一つの示唆を与えるものと思う。
  • 香坂 齊子
    1962 年13 巻1 号 p. 14-18
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    漬物の変色現象はかなり多様であると思われるが、著者は、これらの変色現象のうち、金属塩類が微生物の生ずる硫化水素と反応して、有色(主として黒変)の硫化物を生ずる場合を実験的に検討した。また、微生物の汚染による変色現象を観察し、黒変は主としてBacillus mesentericus nigrificans及びRhizopus nigrificansによることを確めえた。なお、赤変は主として紅色酵母Rhodotomla sp.により、黄変はMbonilia sp.によることを観察した。
    そして、これらの原因の明らかにされた場合の変色現象は、その原因の除去により防止しうることを示した。
  • 木綿および綿混紡の肌着の油汚れと汗汚れについて
    平尾 あや
    1962 年13 巻1 号 p. 19-20
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 井上 栄
    1962 年13 巻1 号 p. 21-24
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    衣服地の透湿度測定について、新しい方法を用いたがその結果をまとめると次の通りである。
    (1) 吸湿性の大きい天然繊維、再生繊維と、吸湿性の小さい合成繊維との間に、蒸発率の推移曲線に特長がみられた。
    (2) 定常透湿を検討することにより布の透湿能力の判定基準が得られると予想される。なおそのための水分は2gが適当である。
    (3) 布の透湿性は繊維の吸湿性の他に、糸密度、糸の加工等の要因が大きく影響する。
  • ふとん綿の保温性に対する検討
    名倉 光雄
    1962 年13 巻1 号 p. 25-28
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 各種縫糸の洗液中における収縮・切断伸長・強さ・及び伸長弾性度について
    石毛 フミ子, 椎名 米子, 植原 浩子
    1962 年13 巻1 号 p. 29-33
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 防虫剤に関する考察
    森田 すみ, 弓達 崎子
    1962 年13 巻1 号 p. 34-38
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. ナフタリン、樟脳、パラ系の昇華はこの順に多くなり、パラ系はナフタリンの約10倍、樟脳の約4倍昇華する。
    2. 各系列の防虫剤は商品名が違っても、昇華量には大差ない。なお各系列の防虫剤の効果には、一般にいわれるほど大きな差は認められなかった。しいて言えばパラ系防虫剤の効果が大きい。
    3. パラ系防虫剤を粉末にして密閉状態の木箱で使うと27mg/lで9月~10月(22.9℃~28.2℃)ではヒメマルカツオブシムシの食害を防ぐことができる。10月末以降は18mg/lでも食害を受けない。但し後者はヒメカツオブシムシの食害を防ぐことができない。
    4. 普通の整理タンスの抽き出し(39.2l)1コに、パラ系A防虫剤を錠剤で使うときは約7.42g必要で、袋入りで使うときは錠剤の10倍近く必要と考えられる。袋から出した錠剤を密閉しておくと夏季で約70日保つから、長くしまっておくものは途中で1~2回補充を要する。
    5. 一般の家庭では冬の衣類はタンス類、洋服箱、行李罐、茶箱にしまい、前三者に納めるものが多数である。
    6. タンス類には1抽き出しに防虫剤4錠前後入れるものが多数で、防虫剤の種類としてはナフタリンと樟脳の併用が多い。
  • 今井 光映
    1962 年13 巻1 号 p. 39-44
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 秋子
    1962 年13 巻1 号 p. 45-48
    発行日: 1962/02/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
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