近年, 電子機器の高性能化・小型化に伴い, 内蔵されている電子部品からの発熱が人きな問題となってきている。現状, プリント配線板においては, その熱対策として表面粗化したアルミニウム板をプリント配線板に絶縁樹脂を介して接着し, 放熱効率を向上させている。しかしながら, 従来の粗化処理法では0.4~1.0kNm
-1と接着強度が弱く, 熱処理などにおいてアルミニウムと樹脂間で剥離が生じ, 大きな問題となっている。そこで, 本研究ではアルミニウムと絶縁樹脂との接着性の向上を目的として, 新しい表面粗化方法の検討を行った。その結果, 本手法は従来法に比べて約10倍の接着強度を示し, 機械衝撃性などにも優れていることを確認した。
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