本研究では,繊維状基材の製織シートデバイスにおける縦横基材間のフレキシブル接点として,導電性ポリマーを被覆したエラストマー構造を提案し,その特性評価を行った。同構造は,熱硬化性材料のダイコーティングとディスペンシングのみで繊維状基材上に形成できるため,リールツーリールによる連続加工プロセスでの作製が可能である。また,材料の吐出量を変えることで構造の大きさを容易に制御できる。100 MPaの接触圧力で繰り返し荷重を加えたところ,約1.2×10
5回まで安定的な導通が維持され,また,同構造を備えた製織シートでは,シートに曲率半径1 cmまでの曲げ変形を加えても基材間の接触は安定的となることを示した。
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