エレクトロニクス実装学会誌
Online ISSN : 1884-121X
Print ISSN : 1343-9677
ISSN-L : 1343-9677
17 巻, 3 号
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
巻頭言
特集/3次元及び2.5次元の半導体パッケージ技術の現状と展望
研究論文
  • 石川 信二, 橋野 英児, 小林 孝之, 田中 将元
    2014 年 17 巻 3 号 p. 189-197
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/15
    ジャーナル フリー
    連続電気化学還元法(SERA法)を用いて,SAC系鉛フリーはんだバンプの表面酸化膜を測定し,併せてTEM解析によりその測定結果を検証した。さらに,表面酸化膜の状態が接合性へ及ぼす影響をみるため,バンプ同士を突き合わせてリフローすることで酸化膜の除去されやすさを評価可能なバンプ融合試験を新規に考案し,接合性の良否を評価可能かどうか検証した。その結果, SERA曲線では最表面のSnO組成アモルファス酸化物と内部の結晶性SnOあるいはSnO2を検出していること,はんだのAg含有量が多いほど耐酸化性が良好であることなどが判明した。また,バンプ融合試験により表面酸化膜の厚みによる接合性への影響を評価できることが明らかになった。
  • 原 靖彦, 田中 宏卓, 滝沢 義信, 菅野 純一
    2014 年 17 巻 3 号 p. 198-206
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/15
    ジャーナル フリー
    本研究は,プリント配線板パターンの外観検査自動化手法に関するものである。従来の検査手法としては,パターンを2値化後,通常存在しない特異な形状を欠陥として検出する手法,検出パターンと基準パターンとを比較して不一致部分を欠陥として検出する手法などがある。本研究ではパターンの変形のみを欠陥として検査するだけでなく,パターン表面の暗化についても欠陥として検出する検査手法について報告する。この目的の従来手法としては,パターンを多値濃淡画像の状態で検出して基準パターンとの差を求めて,差が判定基準値を超えたとき欠陥ありと判定する手法がある。従来手法では,パターンの公差や位置合わせ誤差を欠陥と誤判定することがある。本研究では,パターン境界線の濃淡変化方向を考慮して濃淡画像差を計算する手法を提案した。本手法を実験した結果,従来手法と比べて虚報の抑制の点で優れていることが明らかとなった。
  • 鈴木 智久, 寺崎 健, 竹越 正明, 田中 俊明
    2014 年 17 巻 3 号 p. 207-215
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/15
    ジャーナル フリー
    ガラス繊維強化樹脂(GFRP)の異方性物性を,面内方向の縦弾性率から推定する手法を考案した。GFRPが使用されたプリント配線板の応力や変形を,有限要素解析により精度良く予測するためには,GFRPの異方性物性の考慮が必要となる。GFRPの異方性物性は均質化法で予測できるが,その際に必要となる基材樹脂の物性は製造方法によって変化するため不明な場合があった。そこで本研究では,GFRPの面内方向の引張試験結果を用いて,異方性物性を推定する方法を考案した。本手法をプリント配線板に使用されるGFRPに適用し,製造方法による樹脂物性の変化を考慮したGFRPの異方性物性の推定が可能であることを確認した。
  • 佐々木 雄三, 岡部 勇一, 上野 雅浩, 坂本 尊, 豊田 誠治, 小林 潤也, 福田 明広, 近江 雅人
    2014 年 17 巻 3 号 p. 216-223
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/15
    ジャーナル フリー
    電気光学結晶KTN (KTa1-xNbxO3)を用いた光偏向器の高速動作と光コヒーレンストモグラフィー(OCT)用波長掃引光源への応用について報告する。KTN結晶内への電子注入,捕獲に伴う電極間の電界傾斜,EO効果による屈折率分布による偏向現象のメカニズムを明らかし,高速偏向動作を実現した。さらに,OCT用の波長掃引光源内へKTN光偏向器を波長選択素子として適用し,波長帯域100 nm超,繰り返し周波数200 kHz動作を実現した。本光源はOCTにて重要なコヒーレンス長に関する検討に基づき設計されており,コヒーレンス長7 mmを達成し,OCTイメージとして人間の爪の断層画像取得に成功した。
速報論文
  • 加藤 康男, 佐久田 博司
    2014 年 17 巻 3 号 p. 224-229
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/15
    ジャーナル フリー
    Recently, intra-body communication using electric-field technology is attracting attention. However, it has not yet been put into practical use due to the difficulty of engineering these devices. At the same time, the apparatus design of modern simulation technology is essential. However, in the voltage method of intra-body communication technology, only an electromagnetic field simulator is used. If a circuit simulator like SPICE is applicable, intra-body communication device design may become markedly simpler. Therefore, we examined whether SPICE is usable for the voltage method of intra-body communication technology. Our results confirmed the possibility of using SPICE for the analysis of intra-body communication.
研究室訪問
レポート
その他の記事
feedback
Top