体育学研究
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20 巻, 3 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 20 巻 3 号 p. Cover9-
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 20 巻 3 号 p. Cover10-
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
  • 飯塚 鉄雄
    原稿種別: 本文
    1975 年 20 巻 3 号 p. 137-146
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    「体育学」は「体育」という諸事象を支えるところの科学として, 長い歴史的流れの中で今日, 研究の累積とその人間への還元による, 正当な評価を得はじめた. 本小論は日本体育学会の設立の頃, 戦後的混迷の中で「体育学」研究へ志向した, また, 今日在る「体育学」とともに4分の1世紀を歩んで来た者の1人として, 今若い新鋭研究志向者に送る, 「体育学」の内容充実のための研鑚要請試論である. 本試論は, 「体育の源泉科学としての体育学」(Gymnastics as the Source Science for the Physical Education), および「身体運動を媒介とする人の積極的健康の保持, 増強のための作用が体育であり, それが人の身心に及ぼす効果に関する科学が体育学である」という底流する概念に基づいている. 特にこの小論は, 若い研究志向者, また, それを教授する専門教育機関の責任ある先進たちが, 相互にそのエネルギーを, 人間の周辺に遍在する体育学的諸問題を細大もらさず, 分担し, プログラム化し, 速やかに体育学の内容の質, 量にわたる向上と増強をはかるよう提言したものである. 他の諸学術領域研究者と同等に, むしろ卓越観を「体育学」に関する限り保持しながら, 自らが, またそのよき典型的実践者として, フェアに, 紳士性を持って研究を志向し, 努力するよう要望した小論でもある.
  • 山田 久恒, 寺田 邦昭
    原稿種別: 本文
    1975 年 20 巻 3 号 p. 147-158
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    本研究は, 動く視対象に対するタイミング動作において, 動体視標および背景の色彩条件がタイミング誤差時間にどのような影響を及ぼすかの問題を究明しようとしたものである. 研究結果の概要を示せば, 次のごとくである. 1) 動体視標と背景のいずれか一方が有彩色の場合で, 視標速度が遅い1m/secでは, 色の波長が長く, 彩度も高い場合にタイミング誤差時間が小さく, また, 視標速度が速い7m/secでは, 比較的速い速度でも認知できる視標と背景の対比条件, とくに明度対比の高いときにタイミング誤差時間が小さかった. 2) 動体視標が白, 背景は黒, 灰, 白の両者いずれも無彩色の場合のタイミング誤差時間は, とくに視標速度の速い場合, 視標と背景の明度対比の増大とともにタイミング誤差時間も増大した. 3) 視標および背景のいずれもが有彩色のときは, 視標速度が遅い1m/secの場合視標と背景の波長が逆のとき, すなわち長対短, 短対長の関係のときタイミング誤差時間が小さく, 視標速度が速い7m/secの場合は, 視標の波長にかかわりなく, 背景が短波長色のときタイミング誤差時間が小さかった.
  • 寺田 光世, 下川 信子, 高井 三千子
    原稿種別: 本文
    1975 年 20 巻 3 号 p. 159-165
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    Sudan black B(SBB)染色で分類されたラットの前脛骨筋各種線維のPAS反応でみたグリコーゲン量と, これに及ぼす10分の電気刺激や5週間のトレーニングの影響を検索した. 電気刺激を受けていない筋のPAS反応は, SBB強陽性線維では弱く, 陰性線維では強い傾向にあった. SBB弱陽性線維のPAS反応は強弱いずれの場合も認められた. トレーニング飼育のものでは安静飼育に比べて, SBB強陽性線維にPAS反応の強いものが多くみられた.電気刺激直後の筋についてみると, SBB強陽性線維のPAS反応は強くなり, SBB陰性線維のそれは弱くなる傾向が認められた. トレーニングを施したものでは, SBB強陽性線維のPAS反応の強まりが安静飼育されたものに比べてより顕著であった. またSBB弱陽性線維のPAS反応の変化は安静飼育のものではSBB強陽性のものに類似し, 一方, トレーニング飼育のものではSBB陰性のものに類似していた.
  • 鶴岡 英一
    原稿種別: 本文
    1975 年 20 巻 3 号 p. 167-176
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    明治期における広島県の学校運動会の変遷を検討して, 欧米には例をみない学校行事といわれている運動会の特質を明らかにしようとした. 考察結果は次のように要約される. 1. 学校運動会は体育奨励のために始められ, 初期の数年間はこの性格が比較的純粋に維持された. 2. 1890年頃から学校運動会はその民衆動員的性格のため様々に利用され, 学校行事から地域社会の行事へと変質を余儀なくされた. 3. 1900年以降, 運動会の教育性の回復を求めて批判が高まるが, 教育の枠組を越えてしまった運動会は, 教育関係者の努力にもかかわらず, 実質的には変化しなかった.
  • 杉本 政繁, 水野 忠文
    原稿種別: 本文
    1975 年 20 巻 3 号 p. 177-184
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    ルキアーノス(120〜190A.D.)の『アナカルシス』を検討した結果, 次の3点が明らかになった. I. 彼は競技の目標を, (1)市民および国家の自由, (2)安寧, (3)栄誉, (4)先祖伝来の祝祭の喜び, (5)一族の繁栄といった伝統的な精神的遺産に求め, また競技者像を, (1)男らしい勇気, (2)身体美, (3)最高の身体的状態, (4)栄誉, (5)勝利への不屈の意志, (6)敢闘の精神をもったものと捉えている. したがって, これらは倫理的教育的競技観といえる. II. 国家防衛者の教育方法に関しては, 魂の教育と体育を重視し, 具体的な資質としては, (1)軽快で強靭な身体を持つこと, (2)勇気があること, (3)優秀な人間であること, の3点を挙げているので, これらはプラトーンの国家篇における防衛者の把握の仕方と類似したものといえる. III. 競技見学に関しては, 青年の魂をふるいたたせることによって, 競技への動機づけになると把えているとみられる. 以上の3点は, 体育思想史的に有意義なものと考える.
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年 20 巻 3 号 p. App3-
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 20 巻 3 号 p. Cover11-
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 20 巻 3 号 p. Cover12-
    発行日: 1975/12/10
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
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