日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
5 巻, 1 号
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  • 有吉 修二郎
    1968 年 5 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • II. 低受精鶏の卵管に対する免疫学的検討
    板垣 啓三郎, 坪倉 操, 猪股 隆一
    1968 年 5 巻 1 号 p. 10-14
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    膣内注入による人工授精を行い受精率の低下を来たした低受精鶏について全身免疫及び局所免疫学的見地から検討を加えた。
    1. 低受精鶏の血清を用い受働免疫を行ったが授精を妨げるような所見は得られなかった。
    2. 低受精鶏は精液の注入ルートを腹腔内に変えても受精しない。これに対し受精鶏は腹腔内注入によって明かに受精した。
    3. 然しながら最初から腹腔内注入を行えば初めの間は容易に受精するが, 後期には受精しなくなる。然しこれに膣内注入を行えば受精する。
    4. 腹腔内注入によって形成された抗菌免疫は同じ腹腔内精子の受精能を奪うが膣内精子に対しては影響を及ぼさない。
    5. 以上により人工受精鶏に於ける受精率低下の直接原因は全身免疫の所産である抗菌免疫よりも卵管の長期間にわたる精液の注入によってもたらささた局所的抗受精作用が重大であるように思われる。
  • 丹松 久夫, 今井 一郎, 松島 正洋, 野口 進
    1968 年 5 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    鶏卵の品質や鮮度が重要視されるようになり, 需給調整の必要性が認識されるようになったので, 鶏卵の品質保持と長期保存の有効な方法を開発するため, シリコーンオイル (SFA-1) を被膜剤として用い600個の鶏卵を供試して保存環境 (温度, 湿度) が異なるもとにおいて鶏卵品質の低下を防止する効果について試験した。
    1. 卵重量の減少
    卵重の減少量はSFA-1処理 (シリニーンエアゾールの噴霧) が無処理のものより少なく, SFA-1処理が水分の発散を抑制する効果が認められた。25°C保存では処理, 無処理とも卵重の減少が著るしいが, 保存30日において両区の間に統計的に有意差が認められた。また90日における4°C保存の減少量は処理と無処理との間に有意の差があり, 長期冷蔵保存する場合にも処理の効果が認められた。
    2. 卵白の品質
    ハウ単位は15°C, 25°C, 4°Cの各保存区において処理区が高い。しかも保存10日にして無処理の方が低下した。
    保存30日目における25°C保存区は他の保存温度区にくらべて処理と無処理の差が人きい。また90日間の冷蔵保存でも統計的に有意の差があり, SFA-1処理が卵白の品質低下を防止する効果が認められた。
    3. 卵黄の品質
    卵黄品質を卵黄係数によってみると, 保存30日において15°C, 25°C, 4°Cの各保存区においてSFA-1処理区の値が大きく, 統計的にも有意差がみとめられ, SFA-1処理が卵黄膜の強度の低下するのを防止し, 卵黄の品質低下を防止する効果が認められた。
    4. 卵白のpH
    卵の保存中におこる卵内容の化学的変化を知る目的で卵白のpHを測定した。15°Cと25°Cの保存区では保存日数の経過とともにpHは低下する傾向があり, 4°C保存区では高くなる傾向がみられたが, その理由は明らかでない。
  • II 萎縮卵胞の卵胞膜および肝臓の蛋白分解酵素活性値について
    細田 達雄, 森 純一, 阿部 恒夫, 大石 孝雄
    1968 年 5 巻 1 号 p. 21-27
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    Proteinase activity in the sucrose solution extracts of the membrane of ovarian folliele and the liver from hens with atretic ovaries was measured. The atrophy of ovaries was experimentally induced in the normal laying hens by starving them for 4 days. The effects of starvation and vitellin production on the proteinase activity in the liver were also examined with chicks.
    1. Proteinase activity at pH 4.0 in the extracts of the follicular membrane from the atretic ovaries showed remarkably higher level than that from normal ovaries, but there was no significant difference between the levels of the proteinase activity at pH 8.2 in the extracts of the follicular membrane from normal and atretic ovaries.
    2. The extracts of the liver from the starved chicks showed higher proteinase activity level at pH 4.0 than that from normal chicks.
    3. The extracts of the liver from the chicks induced vitellin production by estrogen injection showed lower proteinase activity level at pH 4.0 than that from normal chicks.
    4. Proteinase activity at pH 4.0 in the extracts of the liver from the starved hens with atretic ovaries showed slightly higher level than that from normal, but the difference was not significant.
  • II トウモロコシ•大豆粕飼料におけるビタミン添加の効果
    窪田 大作, 森本 宏
    1968 年 5 巻 1 号 p. 28-36
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    トウモロコシ•大豆粕飼料に対するビタミンの適切な補給量を明らかにし, 飼料価値を改善する目的で長期間の飼養試験を行ない次のような結果を得た。
    1. 白色トウモロコシ•大豆粕飼料ではビタミンB群が欠乏して産卵率, ふ化率, 飼料摂取量, 飼料要求率および生存率に異常が認められた。この試験では1日1羽あたり0.16mgのリボフラビン摂取量ではリボフラビン欠乏症を示し, 0.21mgの摂取量では産卵は維持できたが, ふ化率が低下して正常な種卵を得ることができなかった。
    2. 黄色トウモロコシ•大豆粕飼料ではリボフラビンが欠乏して産卵率およびふ化率が低下した。この試験では採卵鶏が必要とするリボフラビン要求量は1日1羽あたり0.20mg, 種鶏が必要とするリボフラビン要求量は0.30mgとなった。
    実用的な飼養標準として, リボフラビン要求量を考えれば飼料100gあたり採卵鶏で0.25mg, 種鶏で0.38mgとなる。
  • 吉田 実, 星井 博
    1968 年 5 巻 1 号 p. 37-39
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    可消化養分総量73%, 粗蛋白質16%のブロイラー仕上用飼料をブロイラー•ヒナに与えて採集した鶏ふん風乾物について, ヒナによる利用可能エネルギー, 産卵鶏による窒素の消化率, ラットによる可消化エネルギーおよび窒素の消化率を測定した。
    その結果, 鶏ふん風乾物中のエネルギーは, 1gあたり 1kcal以上が, ラットにより消化され, ヒナにより利用される形で含まれており, その窒素成分は, 50%以上が, 鶏やラットにより見掛け上可消化であった。
  • 吉田 実, 星井 博
    1968 年 5 巻 1 号 p. 40-43
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    大豆粕84.9%, 魚粉9.5%で, デンプンを含まない特殊な組成の高蛋白質飼料を与える場合にも, 発育初期の成長がおくれ, 体内の脂肪蓄積量が減少する以外には, 成熟体重, 造精機能, 消化能力などの点で異常は認められなかった。寒天を配合してエネルギー含量を減少した飼料を与えたヒナの成績と対比すると, 高蛋白質飼料給与区の成績は, 主としてその利用できるエネルギー含量が低いことに対応したものと推定される。
  • 1968 年 5 巻 1 号 p. 44-48
    発行日: 1968/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 1968 年 5 巻 1 号 p. 48
    発行日: 1968年
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
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