日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
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49 巻 , 6 号
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原著
  • 中田 博也, 井口 幹崇, 前北 隆雄, 榎本 祥太郎, 玉井 秀幸, 加藤 順, 一瀬 雅夫
    2011 年 49 巻 6 号 p. 1087-1095
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    経鼻内視鏡は通常内視鏡よりも画質が劣るという欠点があるが, 苦痛が少なく安全性も高い故に, 内視鏡検診には最適である。我々は経鼻内視鏡および通常内視鏡別に, 胃腫瘍の発見率を比較し, また患者の背景胃炎別による検出率などを比較検討した。対象は上部内視鏡検査を行った患者2,987例で, 既報に準じて, 背景胃炎をA, B, C, Dの4群に分け検討した。胃腫瘍53例を検討対象とした。経鼻群21/1,280例(1.64%), 経口群で32/1,707例(1.87%)で両群間には有意差を認めなかった。次に背景胃粘膜別に比較するとH.pylori感染の有無では有意差を認めなかったが, 胃粘膜萎縮のない群では, 経鼻群0.13%に対して通常群は0.79%と有意に高かった。胃炎の進展形式別では, B群で経鼻群0.53%に対して通常群3.11%と有意に高かった。経鼻内視鏡の胃癌の発見率は, 通常内視鏡に劣ることはないが, 胃粘膜萎縮のない群(B群)では診断能が劣り, 注意が必要である。
  • 山下 直人, 井上 和彦, 鎌田 智有, 楠 裕明, 石井 学, 今村 祐志, 眞部 紀明, 福澤 麻理, 安田 貢, 塩谷 昭子, 河合 ...
    2011 年 49 巻 6 号 p. 1096-1104
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    当院および協力病院の内視鏡検査で発見され, 病理学的検査と対比可能であった経口内視鏡発見早期胃がん310例と経鼻内視鏡発見早期胃がん72例を臨床病理学的に比較検討した。全体で1)肉眼型, 2)大きさ, 3)占居部位, 4)断面区分, 5)深達度, 6)組織型, 7)進行度, 8)潰瘍(UL)の有無, 9)内視鏡治療適応の検討項目に差があるかを検討した。肉眼型は経口内視鏡で63.2%, 経鼻内視鏡で61.1%がIIcであり, 大きさは経口内視鏡で平均20.6mm, 経鼻内視鏡で19.7mm, 10mm以下の病変の占める割合は経口内視鏡で28.4%, 経鼻内視鏡で37.5%, 内視鏡治療絶対適応病変は経口内視鏡で44.2%, 経鼻内視鏡で45.8%であり, いずれも有意差を認めなかった。10mm以下の病変での同様の検討を追加したが, 全ての項目で有意差を認めなかった。経鼻内視鏡は胃がん検診に推奨されるべき検査法であると考えられた。
  • 中澤 三郎, 乾 和郎, 服部 外志之, 服部 昌志, 瀧 智行, 富田 誠, 小田 雄一, 磯部 祥, 江藤 奈緒, 冨永 雄一郎
    2011 年 49 巻 6 号 p. 1105-1113
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    CT colonography(CTC)の大腸癌診断における有用性を検討した。便潜血陽性者を中心とした150例にCTCと大腸内視鏡検査を行って比較検討した。最終診断は進行癌41例, 早期癌25例, 腺腫74例, 過形成3例, 粘膜下腫瘍1例, 異常なし6例であり, CTCの診断能は正診率96%, 感度97.9%, 特異度50%であった。進行度別感度は進行癌100%, 早期癌96.3%, 腺腫71.2%, 過形成47.4%であった。部位別感度は盲腸76.2%, 上行結腸57.6%, 横行結腸66.2%, 下行結腸83.3%, S状結腸85.1%, 直腸78.0%であった。大きさ別感度は2~5mmが56.7%, 6~9mmが88.1%, 10mm以上が92.5%と, 6mm以上で90.9%と高い感度であった。CTCは大腸癌スクリーニング法として有用である可能性が示唆された。
  • 鯵坂 秀之, 小山 文誉, 魚谷 知佳
    2011 年 49 巻 6 号 p. 1114-1120
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    石川県大腸がん地域検診の精度を評価するために, 市町村合併後の5年間(2005年4月~2010年3月)に当施設で実施した便潜血検査による大腸がん地域検診の結果を年度比較した。精検受診率は時系列順に79.8, 82.5, 85.7, 83.4, 78.7%と全国平均を約10%も上回っており, なかでも2007・2008年度で特に高率であった。がん発見率も時系列順に0.16, 0.17, 0.26, 0.26, 0.22%と2008年度で高率であった。われわれの施設では要精検者に対して最大2回までの受診勧奨をおこなっており, これが高い精検受診率を維持させているものと思われた。
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