日本消化器がん検診学会雑誌
Online ISSN : 2185-1190
Print ISSN : 1880-7666
ISSN-L : 1880-7666
51 巻 , 3 号
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
巻頭言
原著
  • 田中 志乃, 花田 梢, 足立 経一
    2013 年 51 巻 3 号 p. 355-362
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/15
    ジャーナル フリー
    平成8年度から平成22年度までの15年間の人間ドックでの上部消化管検査の成績を基に, 経鼻内視鏡検査の導入によって胃癌の発見率に変化がみられるか否かを検討した。平成16年の経鼻内視鏡検査導入後より, 経鼻内視鏡検査選択率は年々上昇し, 平成22年度には67.5%となっていた。経鼻内視鏡検査での鼻出血率は6.8%で, 重篤な偶発症は認めなかった。また, 経鼻内視鏡検査断念率は1.6%であった。経口内視鏡検査による胃癌発見率は0.258%, 経鼻内視鏡検査は0.225%であり, 両者間に有意差はなかった。発見胃癌の部位, 肉眼型, 組織型, 深達度, 治療法, 偽陰性率においても経口内視鏡検査と経鼻内視鏡検査で有意な差を認めなかった。経鼻内視鏡検査導入前8年間の総受診者における胃癌発見率は0.180%, 導入後の7年間は0.213%と増加傾向を認めており, 経鼻内視鏡検査の選択率の上昇が影響していると考えられた。
症例報告
  • 井上 明星, 井本 勝治, 山崎 道夫, 坂本 力, 伊藤 靖
    2013 年 51 巻 3 号 p. 363-368
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/15
    ジャーナル フリー
    症例は52歳男性。健診の腹部超音波検査で左上腹部に石灰化と充実成分を伴う嚢胞性腫瘤を指摘された。上部消化管造影検査および上部内視鏡検査では胃粘膜下腫瘍の像を呈していた。CT, MRIでは胃背側から膵尾部にかけて多房性嚢胞性腫瘤を認め, 由来臓器の同定が問題となった。血管造影で腫瘤は胃の動脈から供血されており胃由来の腫瘍が示唆された。これらの画像所見から胃穹窿部由来の嚢胞変性したgastrointestinal stromal tumor(GIST)と診断し, 胃部分切除, 膵体尾部, 脾臓合併切除術が施行された。腫瘍は約10×5cmにわたり胃壁と連続していた。充実部分の病理組織像では紡錘形細胞が柵状に配列し, 固有筋層から粘膜筋板直下の粘膜下層に進展していた。また膵への浸潤はみられなかった。免疫染色ではc-kit(+), CD34(+), 一部でdesmin(+), S-100(-)でありGISTと診断された。充実成分や厚い壁を有する嚢胞を胃壁由来の腫瘍に認めた際にはGISTの嚢胞変性の可能性を鑑別診断に入れるべきである。
この症例に学ぶ
  • 皆月 ちひろ, 藤城 光弘
    2013 年 51 巻 3 号 p. 369-374
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/15
    ジャーナル フリー
    潰瘍合併胃癌と良性潰瘍の鑑別は困難な場合があるが, 狭帯域光(NBI)併用拡大観察が診断に有用だった症例を経験したので報告する。症例は66歳男性で, 検診の上部消化管内視鏡検査(EGD)で胃角前壁, 胃角後壁に潰瘍性病変を認め, 精査加療目的に当院紹介となった。2回のEGDで生検を行うが胃癌の診断に至らず, 3回目のEGDにおけるNBI拡大観察でIIc面を認識でき, 同部位からの生検でGroup5の診断を得られた。潰瘍性病変は自然経過の中で悪性サイクルを繰り返すため, 悪性サイクルを理解し, 潰瘍辺縁部を注意深く観察し, 表面構造や血管異型を認めたIIc面より確実に生検を行うこと, また内視鏡所見にて悪性を疑ったが生検で陰性であった場合は, 検査期間をあけ, 炎症が治まり再生粘膜に覆われた時期に再検をすることが重要と考えられた。
地方会抄録
第52回日本消化器がん検診学会総会 講演プログラム
特別講演
会長講演
教育講演
シンポジウム
パネルディスカッション
ワークショップ
一般演題
附置研究会1
附置研究会2
附置研究会3
附置研究会4
超音波フォーラム
放射線フォーラム
feedback
Top