心電図
Online ISSN : 1884-2437
Print ISSN : 0285-1660
ISSN-L : 0285-1660
27 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 栗田 隆志
    2007 年 27 巻 4 号 p. 273-274
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―K+チャネル遮断薬の有用性と限界―
    児玉 逸雄, 本荘 晴朗, 山崎 正俊, 原田 将英, 石黒 有子, 高成 広起, 神谷 香一郎
    2007 年 27 巻 4 号 p. 275-286
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心臓突然死の主要な原因である心室頻拍・細動 (VT/VF) の成立には, 渦巻き型の旋回興奮 (スパイラル・リエントリー) が重要な役割を果たすことが知られている.薬物によるスパイラル・リエントリーの制御に関しては, 従来はコンピュータシミュレーションを用いた検討が主体であり, 実験的な検証は不十分であった, 最近われわれは, 小動物の灌流心標本を用いた活動電位光学マツピング実験で, 遅延整流K+チャネル電流の速い活性化成分 (lKr) を遮断する薬物が, 心室に誘発したスパイラル・リエントリーを不安定にするだけでなく, その早期停止を促す作用があることを発見した.前者は多形性のVTからVFへの移行をもたらす危険性 (催不整脈作用) を意味しており, 後者はVT/VFの停止を促す作用 (抗不整脈作用) の基盤となる.本稿では, K+チャネル遮断薬のもつこの二面性を解説する
  • 高橋 英治, 五関 善成, 生天目 安英, 高沢 謙二, 山科 章
    2007 年 27 巻 4 号 p. 287-297
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Single lead VDD pacemakerでの心房unipolar電極 (遠位: d-ring, 近位: p-ring) の有用性を検討した.対象は85名で植込み7日, 3ヵ月, 6カ月以後6ヵ月ごとに最長54ヵ月間背臥位と座位にてunipolarとbipolarでの最小心房波高を測定した, 全平均で心房波高はbipolar, d-ring, p-ringの順で高値を示した.unipolar設定時の間歇的無症候性sensing failureは38名中29名 (76%) に認められた.心房同期率はd-ring92%, p-ring95%, bipolar83%であった.d-ringでは7日後と比較し54カ月後 (背臥位0.72±0.74mV vs0.95±0, 78mV) でも同等な心房波高であった.Bipolar電極が使用不能の際, d-ringの使用にて良好な心房同期率を長期維持することが可能であり心房単極は有用と考えられる.
  • 麻生 健太郎, 水野 将徳, 都築 慶光, 有馬 正貴, 後藤 建次郎, 村野 浩太郎, 中沢 潔
    2007 年 27 巻 4 号 p. 298-306
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    7例の小児期のBrugada型心電図に対しNaチャネル遮断薬であるピルジカイニドを用いて負荷試験を行った.Brugada症候群の診断補助に用いられる高位右側胸部誘導心電図での心電図波形の変化, 加算平均心電図での心室遅延電位 (Lateventricular potential: LP) , 失神の既往, 45歳以下での家族内の突然死歴を症例ごとに比較してその有用性について検討した, ピルジカイニド負荷試験の陽性例は4例であった.高位右側胸部誘導心電図では, 陽性例4例はいずれも2誘導以上でJ波がより顕著となりBrugada型心電図が明確となった.加算平均心電図でLP陽性が確認できたのは1例のみであった.失神の既往, 45歳以下での家族内の突然死が確認できたものはいなかった.以上の結果より, 高位右側胸部誘導での2誘導以上のJ波の顕在化およびJ波確認可能な誘導の増加はピルジカイニド負荷試験陽性を予想させ, 統計学的にも有意な相関が確認された (p<0.05) .しかしピルジカイニド負荷試験を行ってもなおBrugada症候群と診断が確定した者はおらず, これまでの経過観察で心事故の発生も確認されていない.
  • 芦原 貴司, 中澤 優子, 八尾 武憲, 城 日加里, 伊藤 英樹, 杉本 喜久, 伊藤 誠, 堀江 稔
    2007 年 27 巻 4 号 p. 307-316
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究では肺静脈隔離術 (PVI) 後に再発する心房細動 (AF) の検出において, 携帯型心電計によるイベント心電図記録の有用性を検証した.対象は発作性AFに対しPVIを施行した連続27症例.PVI後2~3週間にわたり, 朝夕定時および有症候時にイベント心電図記録 (1139記録) と自覚症状の記載をしてもらったところ, 次の結果を得た, (1) 再発群でAF初検出まで6.0±6.6日, AF検出率は20.6%. (2) PVI後経過は非再発型55, 6%, 緩徐抑制型18.5%, 緩徐再発型14.8%, 汎再発型11.1%の4つに分類. (3) 有症候時記録のうちAFは16.8%のみで, 心房期外収縮 (PAC) が403%も占めた, (4) AF検出における自覚症状の感度73%, 特異度79%, 陽性適中率78%, 陰性適中率75%. (5) AF心拍数が低いと無症候性になりやすかった.以上より, PVI後のAF検出には, ボルター心電図だけでは不十分で, 患者の自覚症状にも頼れないため, 携帯型心電計による間欠的なイベント心電図記録が有用と示唆された.
  • 渡邉 英一
    2007 年 27 巻 4 号 p. 317-323
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 相庭 武司
    2007 年 27 巻 4 号 p. 324-329
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 住友 直方
    2007 年 27 巻 4 号 p. 330
    発行日: 2007/07/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top