心電図
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24 巻, 2 号
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  • 局 博一
    2004 年 24 巻 2 号 p. 101-102
    発行日: 2004/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 飯沼 宏之, 加藤 和三, 内田 宏子, 相良 耕一, 加藤 理, 山下 武志, 関口 昭子
    2004 年 24 巻 2 号 p. 103-111
    発行日: 2004/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    目的: アセチルコリン (ACh) の心房細動誘発作用は実験的にも臨床的にも確立されているが, その機序としては心房筋不応期の短縮作用があげられているのみで, 伝導に対する作用についてはこれまで言及されていない.我々はイヌ右心房を用いた実験から, AChの心房細動誘発にはその細分化心房電気活動 (FAA) 形成作用が重要な役割を果たしており, またこのFAA形成には不応期の不均一な短縮と同時に, それに基づく伝導遅延が強くかかわっていることを知った, 本研究は心房筋興奮伝導に及ぼすAChの影響を明らかにすることを目的とした, 方法: 直径16mmの円形多極電極を麻酔開胸犬右房自由壁に縫着, 中心電極に10発の基本刺激 (S1, 周期300msec) に続き, 実効不応期に至るまでS1-S2間隔を短縮させつつ単発早期刺激 (S2) を加え, S1, S2による心房興奮 (A1, A2) をマツピングシステムを用いて記録, A1, A2の伝導時間, 伝導速度を測定.これらの検討をACh (0, 1μM, 1μM) , あるいはACh+ジスチグミン (DSt) の局所投与前後で行い比較した.結果: A1の伝導速度 (A1-CV) はACh投与前後で67.3±24.5 vs 65.2±25.6cm/secで不変だった.しかしA2 (earliest propagated response, EPR) -CVは31.7±15.2 vs 11.0±5.1cm/sec (p<0.001) で, Achによる有意の伝導抑制作用を認めた.結論: S1-反応の伝導速度はAChによって影響を受けないが, S2-反応 (EPR) はAChにより著明な伝導抑制を受ける.これはFAA形成と悪循環をなしつつ細動誘発に寄与する.
  • ―16点単極誘導加算平均心電図の臨床的有用性―
    金原 正昭, 平木 達朗, 高木 基成, 稲毛 智仁, 大江 征嗣, 濱田 敬史, 吉田 輝久, 佐川 公矯, 今泉 勉, 豊増 功次
    2004 年 24 巻 2 号 p. 112-119
    発行日: 2004/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Brugada症候群の体表面心電位について検討した.方法: 16点単極誘導加算平均心電図を用いて心室微小電位の有無および分布を調べた.結果: Vector magnitude法による解析で, fQRSdはBrugada群 (B群) がControl群 (C群) に比し有意に延長し (B群vs C群; 140.6±21.7msec vs 120, 0±9.1msec: p<0.05) , LAS40も同様であった (B群vsC群; 53.5±12.4msec vs 31.6±3.0msec: p<0.01) .RMS40はB群がC群に比べ有意に低値を示した (B群vs C群; 9.7±6.5μV vs 30.0±12.0μV: p<0.01) , 一方, Muitiphasic oscillation法での2群間の比較は, B群がC群に比しfQRSd, LAS 40ともに右室流出路近傍において有意に延長していた.fQRSd dispersionはB群がC群に比し有意にdispersionが増加していた (B群vs C群; 32.7±4.7msec vs 15.8±5.8msec: p<0, 001) .結論: Brugada症候群では, 心室微小電位が右室流出路に限局して分布していた.
  • 上山 剛, 清水 昭彦, 森谷 浩四郎, 中村 安真, 大村 昌人, 阿野 正樹, 松崎 益徳
    2004 年 24 巻 2 号 p. 120-128
    発行日: 2004/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Brugada症候群の診断目的で施行したNa+チャネル遮断薬負荷試験の陽1生例20例 (男性18例, 女性2例, 平均年齢50±15歳) の心電図および心電図変化について検討した.Na+チャネル遮断薬としてピルジカイニド (0.6~1.0mg/kg) を静注した.標準記録部位と―肋間高位の右側前胸部誘導 (高位肋間誘導) を静注前後に記録し, 心電図の諸指標を自動解析プログラムにて解析した.本研究の対象は, ピルジカイニド静注後, 高位肋間誘導を含む右側前胸部誘導 (V1-3) にてcoved型ST上昇を呈し, J点 (ST接合部) が3mm以上となるかJ点の前値からの上昇が2mm以上になった症例とした.結果: 20例のうち, 10例は失神や心房細動などの症状を有し, 残る10例は無症状であった.薬物負荷前にBrugada型心電図は, 標準記録部位にて9例, 高位肋間誘導を含めると15例に認められた.薬物負荷後のcoved型ST上昇は, 標準記録部位では10例, 高位肋間誘導では全例に認められた.PQ, QRS, QT時間はピルジカイニド投与により有意に延長した.J点の高さ (STJ) は薬物投与前後とも―肋間高位のV2誘導で最大であり, STJの変化量 (△STJ) も―肋間高位のV2誘導が最大値を示した.加算平均心電図では薬物投与前に8例 (40%) が陽1生で, EPSを施行した8例中6例に心室細動が誘発された, 結論: Brugada型心電図の診断には, Na+チャネル遮断薬負荷試験も含めて―肋間高位の右側前胸部誘導記録が必須と考えられた.
  • 本荘 晴朗
    2004 年 24 巻 2 号 p. 129-133
    発行日: 2004/03/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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