心電図
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5 巻, 6 号
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  • 岡島 光治
    1985 年5 巻6 号 p. 741-743
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 児玉 逸雄
    1985 年5 巻6 号 p. 745-756
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 沢登 徹, 平野 裕司, 平岡 昌和
    1985 年5 巻6 号 p. 757-767
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    薬物による不整脈モデルとして使われているアコニチンの不整脈発生機序を明らかにするため, 外液Caを除去した条件およびCa2+遮断剤を加えた条件下で検討した。アコニチンは無Ca2+溶液中で活動電位の静止電位, オーパーシュート, Vmaxを減少し, 90%持続時間を短縮して, 5.5分後に遅延後脱分極 (DAD) を発生し, 11分後に誘発活動 (TA) を生じた。頻拍が自然停止した後はDADおよびTAは単発刺激で出現した。ベラバミル共存下または前処置でもDADの発生は抑制できず, LaCl3, TTX共存下で抑制できた。高Kや低NaはDADの振幅の大きさを抑制した。このアコニチンによるDADは一過性内向き電流 (T1) によりもたらされた。以上よりアコニチンは細胞内Na負荷を生じることで遅延後脱分極や誘発活動をもたらす。このことは誘発活動を引き起こす一つの実験的モデルとなり得ると思われる。
  • 宮沢 智恵, 佐藤 貞之, 関谷 宗一郎, 堤 健, 長田 洋文, 春見 建一
    1985 年5 巻6 号 p. 769-777
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    正常ラットのベクトル心電図 (VCG) についてMcFee-Parungao誘導法の犬用を用いQRS環, T環を中心とした正常範囲の決定を試みたので報告する。
    実験にはWister系ラット (WR) の6, 16, 30週齢 (総計29匹) の雄性を用いた。うち5匹については6~16~30週齢と経時的に記録したが, これに先がけて, 16週齢ラットにて電極間距離を決定するために胸部レソトゲン撮影, 体表面電位分布および心臓の長, 短径計測を行った。VCGはウレタンークロラロースの麻酔下にてフック式電極を用い, 腹臥位, 板固定にて犬用抵抗網を介し記録した。
    McFee-Parungao法によるラットVCG記録は安定し, 再現性がありQRS, T環についての回転方向, 最大QRSベクトル, 最大Tベクトルの分析, 計測が可能なVCGが得られた。特に, 最大QRSベクトルの方向, 大きさにおいては一定の範囲が得られた。
  • 古屋 秀夫, 田辺 晃久, 吉川 広, 五島 雄一郎
    1985 年5 巻6 号 p. 779-783
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    上室期外収縮 (SVPC) に対する抗不整脈薬効果の評価法を確立するため, Holter心電図法を利用し, 信頼性が高く能率的な方法を見い出す検討を行った。
    20例のSVPC患者で, 種々の計測法によるSVPC数の測定, 並びに圧縮心電図による実測SVPC数を求め比較した。Avionics社製DCG7による自動解析は実測値と正相関 (r=0.701, P<0.001) を認めたが, 50%以上の誤差が45%の例にみられた。1日に3分間計測は実測値と全く相関がなかった。1時間毎に3分間計測では実測値と正相関 (r=0.730, p<0.001) を認め, 50%以上の誤差は20%の例でみられたのみであった。15分毎に3分間計測では実測値と著明な正相関 (r=0.957, p<0.001) を示し, 50%以上の誤差例はなく, 10%以上の誤差は20%の例でのみみられた。
    1時間毎に3分間計測は自動解析より信頼性が高く, 大まかな傾向をみるのには有効であるが, 抗不整脈薬の効果判定を行うのには, 15分毎に3分間計測が望ましいと思われた。
  • 渡辺 俊夫, 加賀 谷茂, 宮沢 光瑞, 久保田 功, 安井 昭二, 渡辺 佳彦
    1985 年5 巻6 号 p. 785-791
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ホルター心電計 (Avionics社製Electrocardiocorder Model 445B) により磁気テープに記録された心電図データをミニコンピュータ (Texas Instruments 980B) に入力し, 独自の波形認識アルゴリズムによって解析を行うホルター心電図の心室期外収縮自動診断システムを開発した。QRS波形の計測パラメータとしてQRS面積, QRS振幅およびQRS面積をQRS振幅で除したQRS time indexを算出し, 患者6名につき各30分間の心電図を用い心室期外収縮判定の有用性を検討した。QRS time indexが最も有用と考えられたが, QRS面積の方が有利な場合があったため, 心室期外収縮の判別, 定量分析にはQRS time indexとQRS面積を症例により使い分けることとした。本システムの精度を評価するため, 心室期外収縮が多発する患者25名, 各2時間の分析を施行したところ, 各症例における心室期外収縮のsensitivity平均99.60%, specificity平均99.95%と満足すべき結果を得た。
  • 大西 茂明, 斎藤 大治, 長花 晴樹, 安部 行弘, 庵谷 文夫, 森近 豊, 今滝 健介, 谷 秀樹, 吉田 英紀, 原岡 昭一, 長島 ...
    1985 年5 巻6 号 p. 793-798
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    虚血性心疾患患者を対象にCM5誘導を用いたHolter心電図を使用して, QT時間の日内変動を検討した。CM5誘導から得られたQT比は標準12誘導からのQT比とよく一致した。また体位変換により, 座位および立位のQT比は臥位より大きい値を示したため, QT比の日内変動の検討は, 行動記録から臥位と考えられる時点のみを用いて行った。
    対照として用いた健常人では, QT比は0時から12時の午前中に小さく, 午後には増大した。これに対して虚血性心疾患患者のQT比は一日中あまり変動せずに大きな値を示し, 午前, 午後とも健常人の午後に近い値が持続した。以上より虚血性心疾患患者では, 健常人に比較してQT比は夜間から正午にかけて延長しており, これが重篤な不整脈出現の一因となる可能性が示唆された。
  • 前田 弦二郎, 鈴木 茂孝, 横井 昭, 山名 知子, 洞庭 賢一, 岡島 光治
    1985 年5 巻6 号 p. 799-806
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心室期外収縮の毎分発生数と心拍数の関連について, 心室期外収縮数が1, 000発/日以上であった健常者, および, 心疾患患者の計8例を用い検討した。うち, 5例については第2回記録に対しても同様の検討を行った。24時間記録につき1分毎の心室期外収縮数を計数し, 同じ心拍数 (拍/分) における1分間当りの平均心室期外収縮数を求め, それをグラフ上にプロットし, 両者の関連を検討した。8例全例に, 両者の間に種々のパターンの関連が認められた。また, 第2回記録についても検討した5例では, 多少の相違はあったが, 全例で両者の関連パターンに再現性が認められた。従って, 心拍数は心室期外収縮の発生に明らかに関与しており, 心室期外収縮数の自然変動は, 心拍数の変化によって一部説明可能と思われた。また, 心拍数は行動や環境をある程度反映すると考えれば, 各記録時の行動などを同一にする事により, 発生数の日差変動を小さくし得ると推察した。
  • 小田 栄司, 山本 朋彦, 前田 和夫, 相沢 義房, 荒井 裕, 柴田 昭
    1985 年5 巻6 号 p. 807-813
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    VVIペースメーカ植込み患者9例で運動時QT間隔の変化を検討し, 以下の結果を得た。 (1) PP間隔が全例一様に短縮したのに対し, QaT間隔*の変化は症例による差異が大きく, 運動開始後1分間はわずかに延長する傾向を示し, 最大運動時または運動中止後1分で有意な短縮を示した。 (2) QaTまたはQT間隔の短縮とPP間隔の短縮との間には有意な相関をみとめなかった。
    従って, QaT間隔は必ずしも運動時至適心拍数の指標とはいえず, これを応用したVTIペースメーカの適応は, 個々の症例で運動時QaT間隔の変化を検討した上で決めるべきであろうと考えられた。
  • 加藤 和三, 早川 弘一, 上田 慶二, 田辺 晃久, 飯沼 宏之, 津谷 喜一郎, 佐久間 昭
    1985 年5 巻6 号 p. 815-838
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Aprindine (AP) の心室性期外収縮 (VPC) および上室性期外収縮 (SVPC) に対する臨床効果をdisopyramide (DP) を対照薬とする多施設二重盲検群間比較試験により検討した。
    APは1回20mg, DPは1回100mgをおのおの1日3回, 2週間経口投与し, VPCではホルター心電図を, SVPCでは3分間心電図を中心に評価した。対象はVPC200例 (AP群100例, DP群100例) , SVPC75例 (AP群39例, DP群36例) であった。VPCについては, 全般改善度, 有用度ともにAP群の方がDP群より有意に優れており, 安全度では両群間に差がなかった。一方, SVPCでは, 全般改善度, 安全度, 有用度に関し両群間に有意差はなく同等と考えられた。副作用ならびに臨床検査値の異常変動の発生率は, 両群間ほぼ同様であり重篤なものはみられなかった。
    以上より, aprindineは心室性期外収縮に対しdisopyramideより優れた有用性を有し, 上室性期外収縮にもそれとほぼ同等に有用であると結論された。
  • 内田 宏子, 野口 澄子, 小田原 雅人, 広瀬 麟也
    1985 年5 巻6 号 p. 839-845
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    慢性血液透析患者25例にホルター心電図検査を行い, 透析と期外収縮との関係を調べた。九例 (36%) に100個以上/24時間の期外収縮を認め, この頻発群は非頻発群と比べて年齢が有意に高かった。しかし他の臨床的背景・検査成績では両群間に有意差を認めなかった。期外収縮出現頻度は透析日と非透析日とで有意差を認めなかった。透析と期外収縮頻発時刻との関係をAICを用いた分散分析で解析すると, 上室性期外収縮出現頻度は透析前1時間及び透析後2-5時間に比べて, 透析中及び透析後1時間で有意に増した。心室性期外収縮出現頻度は透析前1時間で最も少なく, 透析中, 透析後と次第に増加し, 透析後2-5時間で最も多くなり, 上室性期外収縮と心室性期外収縮との頻発時刻に差を認めた。非透析日では上室性期外収縮, 心室性期外収縮とも有意な頻発時刻を認めなかった。この解析結果から, 透析が誘発したと考えられる両期外収縮の出現機序に差があると推測した。二回の透析日での期外収縮出現頻度の再現性は低かった。
  • 宮本 正哉, 村上 暎二, 竹越 襄, 松井 忍, 藤田 静, 津川 博一, 伊藤 順, 前田 俊彦, 石田 哲也, 松井 晃
    1985 年5 巻6 号 p. 847-854
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    難治性心室性期外収縮 (VPC) を有する10例の患者にamiodaroneの経口投与を行い, その有用性につき検討した。Amiodaroneは初回投与量が200~600mg/day, 最高投与量が400~600mg/dayで, 効果判定は心電図モニター記録, 24時間Holter心電図, 12誘導心電図の3分間記録にて行った。10例中6例でVPCの完全抑制が得られた。他の3例では75%以上の抑制効果が認められた。最も効果の低かった症例ではVPCは65%の減少に留まった。VPCの75%以上の抑制に要した日数は4~7日間 (平均5日間) であった。副作用としては、著しく心機能の低下した1例で徐脈, 洞停止, 血圧低下を認め投与を中止した。その他では, 無月経, 胸やけ, 頭痛が認められたが, 継続投与可能であった。以上よりamiodaroneの難治性心室性期外収縮に対する有用性が確認されたが, 心不全症例に対する投与には注意が必要と思われた。
  • 渡辺 東, 井上 博, 松尾 史郎, 斉間 恵樹, 岡田 雅彦, 勝屋 弘明, 中村 雄二, 岸本 道太, 柳下 芳寛
    1985 年5 巻6 号 p. 855-861
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は86歳女性, 心内膜下梗塞による急性左心不全で入院。経過中, 発作性上室性頻拍を認めprocainamide (PA) 800mg静注にて洞調律に復したため, 以後PAを持続点滴静注とした際, 12時間で2.4gと過剰投与された。投与中止時, 徐脈, QT延長 (0.60msec) が認められ, さらに典型的なTorsade de Pointes (TdP) が出現した。TdPの発作は十数回くり返したが, それぞれの発作は自然停止した。治療としてisoproterenol (ISP) 毎分0.8~1.0μg微量点滴静注を開始したところ, TdPは再発しなくなったが, 投与90分後にTdPでなく通常の発作性心室頻拍が頻発し持続したため, その都度電気的除細動をくり返し施行した。本例のTdPはPAにより誘発されたと考えられたが, 従来ISPがかかる例の大部分に有効とされたのに対し, 本例のごとき例もあるため, 高齢で虚血性心疾患を有する例に対しては, ISPは慎重に投与すべきであることが考慮された。
  • 山田 和生
    1985 年5 巻6 号 p. 862-864
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年5 巻6 号 p. 865-886
    発行日: 1985/12/20
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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