2025年4月から大阪・関西万博が大阪の「夢洲」で開催され,「いのち輝く未来社会のデザイン」をコンセプトとするプレゼンテーション拠点として日本政府館が出展されています。
世界中の人々が最新技術やさまざまな国の文化に触れる
1.はじめに
我が国は,グリーントランスフォーメーション(GX)を通じて,脱炭素社会の構築,エネルギー安定供給,さらには,経済成長・国際的な産業競争力強化を同時に実現することを目指しており,水素はこのいずれにも寄与しうるものと期待され,早期導入が望まれている。特に国内水素
1.はじめに
山梨県が扱う水素をはじめとした次世代エネルギー研究開発は米倉山電力貯蔵技術研究サイトを拠点としている。同サイトの運営を行う山梨県企業局は電気事業,温泉事業および地域振興事業を独立採算で営む公営企業である。再生可能エネルギーを活用して発電する電力を安定供給し,
1.はじめに
カーボンニュートラルの実現に向け,地域の再生可能エネルギー(以下,再エネ)の活用が求められている。一般に離島では,再エネの導入に伴う電力システムの系統不安定化に早い段階で直面すると考えられる。また,頻発かつ甚大化する自然災害に対するエネルギー供給システムのレ
1.はじめに
ダイヤモンド,SiC,hBNなどのワイドバンドギャップ半導体中の電子スピンを量子ビットに利用したセンサは固体量子センサと呼ばれ,エネルギーエレクトロニクス応用のほか,生体計測,宇宙や海の極限環境への応用が期待できるため,世界で研究が盛んに行われている。特にダイヤ
1.はじめに
高度経済成長を支えてきた我が国の電力業界は,世界に類を見ない,高い電力の安定供給・技術を維持している。この高い信頼性を担う送電,配電設備・機器の一つに“がいし”がある。がいしは,電力線を機械的に保持し,電気的に送電鉄塔や電柱と絶縁する重要な役割を担っている。
1.はじめに
2022年時点で,我が国の国土面積37.8万km2のうち,およそ3分の2にあたる25.0万km2が森林で,これは先進国の中で第3位となる高い割合である。また,森林面積のおよそ4割を人工林が占めている。それらの過半は戦後直後や高度経済成長期に造林されたものであり,現在は利