金属超微粒子の新規な利用法として, 水素吸蔵合金との加圧複合成型体化を行い, (1) 活性化挙動, (2) 水素吸蔵速度, (3) 粉化挙動を検討した.水素吸蔵合金としては, LaNi
5を選んだ.LaNi
5微粉と金属超微粒子を所定の量比 (主として超微粒子/LaNi
5重量比=1/1) で混合後, 加圧 (9.8×10
8Pa) 成型して得た直径20mm, 厚さ1.2~1.3mmのペレットを実験試料とした.金属超微粒子としては, 粒径70~80nmのニッケル, コバルト, 鉄, SUS304, パーマロイPBを使用した.比較のためポリスチレン微粒子 (8.5μm) も使用した。金属超微粒子の中で, ニッケルを用いた場合, 最も活性化し易く, 粉化しにくかった.ニッケル/LaNi
5重量比 ((1/4) /1-4/1) の検討を行った結果, 微粒子含有率は多いほど粉化防止に効果があるが, 吸蔵速度は全般的に小さくなることが判明した.
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