心電図
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5 巻, 2 号
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  • 後藤 昌義
    1985 年 5 巻 2 号 p. 157-158
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 小林 正, 塩見 利明, 足立 学, 脇田 康志, 渡辺 務
    1985 年 5 巻 2 号 p. 159-176
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―房室ブロック犬における実験的検討―
    相沢 義房, 柴田 昭, A.M. Scher
    1985 年 5 巻 2 号 p. 177-181
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    無麻酔下に, 慢性房室ブロック作製犬を用いて, SNRTの反応を検討した。
    動脈血圧は心室ペーシングレートを変える事で変化し, 圧受容体を介して心房レート, 従って自発周期長 (SCL) を変化させ得た。90bpmの心室ペーシング下では, CSNRTは心房刺激頻度に比例して延長した。60ないし120bpmの心室ペーシングではSCLはそれぞれ短縮: および延長し, 前者でCSNRTも短縮, 後者では1.0秒から7.0秒と著しい延長がみとめられた。150bpmに心房刺激頻度を固定し, SCLを心室ペーシングレートによって変化させてCSNRTを検討すると, CSNRTはSCLが長い程延長した。これは迷走神経活動の亢進時, 心房刺激に対するoverdrive suppression現象は著明になる事を示している。臨床的なCSNRTの正常域の設定にはSCLを考慮する必要が示唆された。
  • 久保田 幸次, 池田 孝之, 高田 重男, 小川 純, 重田 享, 村上 哲夫, 松沼 恭一, 堀川 清弘, 杉本 尚樹, 東野 朗, 中村 ...
    1985 年 5 巻 2 号 p. 183-188
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    洞不全症候群8例についてaprindine (MS-5075) 100mg (以下A) 静注前後で電気生理学的検査を施行した。洞周期と最大洞結節回復時間は, A静注前後で有意な変化はみられなかった。洞房伝導時間は, A静注後有意に延長した。1例においてA静注後2対1洞房ブロックを, 他の1例で著明な洞停止をA静注後一過性に認めた。静注前に洞結節回復時間の延長している例においてはA静注後さらに延長する症例がみられた。房室伝導機能は静注前後で有意な変化はみられなかった。以上より, 洞不全症候群においては同剤の使用は慎重に行うべきであると考えられた。
  • ―QRS波およびT波マッピングについて―
    牛島 聡, 麻柄 達夫, 川筋 道雄, 三崎 拓郎, 岩 喬
    1985 年 5 巻 2 号 p. 190-197
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    体表面電位図による心室性頻拍発生部位診断を目的として臨床的研究を行った。心室性頻拍12症例および術後心室ペーシング症例20例の電位図を対象として, 心表面上に確認されている最早期興奮部位とQRS波初期およびT波初期の電位図の相関について検討した。QRS波初期40msecおよびT波初期の極大, 極小の体表面上への出現パターンから電位図は右室流出路型, 右室前壁型, 右室下壁型, 右室心尖部型, 左室前壁型, 左室後壁型, 左室心尖部型の7型に分類された。著者らは先にQRS波初期の極小の出現位置が心室性頻拍発生部位推定の良い指標になることを報告した。今回の検討ではT波初期の極大の出現位置が多少のバラツキはあるが, 同様に心室性頻拍発生部位推定の良い指標となり得ることが明らかとなった。
  • 平井 真理, 太田 寿城, 木下 淳, 大杉 順一, 鷹津 文麿, 石川 宏靖, 長屋 昭夫, 外山 淳治, 山田 和生
    1985 年 5 巻 2 号 p. 198-205
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    正常30例, 異常Q波を有する陳旧性前壁梗塞30例, 異常Q波を有しない陳旧性前壁梗塞32例の体表面電位図を記録し, その極小の位置をQRS開始後5msec毎に比較検討した。正常群と梗塞群の極小の位置は, QRS開始後5, 10, 15, 20, 25msecにおいて危険率0.1%以下の有意差を示した。正常群と, 心電図上診断が容易な異常Q波を有する陳旧性前壁梗塞群あるいは心電図で診断困難な異常Q波を有しない陳旧性前壁梗塞群とはQRS開始後15msecの極小の位置で最もよく区別された。QRS開始後15msecにおいては, 異常Q波を有する梗塞群30例全例の極小が, また, 異常Q波を有しない梗塞群32例では26例の極小が前胸部に位置し, これと異なり正常例では30例中29例の極小が背部に位置した。これらの所見は, 陳旧性前壁梗塞の有無の診断における電位図の有用性を示唆する。
  • 水谷 真規子, 松井 好美, 江坂 洋一, 今本 明子, 山田 廣, 北川 信之, 山内 一信, 林 博史, 外畑 巌, 竹内 純
    1985 年 5 巻 2 号 p. 207-213
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    心室期外収縮96心拍と, 心室内変行伝導を伴う上室期外収縮29心拍のFrank法ベクトル心電図QRS環の特徴を分析し, 両者の鑑別基準の作成を試みた。
    心室期外収縮は心室変行伝導収縮に比してQRS時間および空間最大ベクトル到達時間の延長, 初期描記速度の低下, 正常伝導収縮との初期ベクトル空間夾角の開大という特徴を示した。心室期外収縮を心室変行伝導収縮から鑑別する基準として, (1) QRS時間≧120msec, (2) 空間最大ベクトル到達時間≧50msec, (3) 空間速度心電図初期30msec間のQRS環最大描記速度<75mV/sec, (4) 正常伝導QRSとの初期10msec瞬時ベクトル空間夾角≧50°を用いると, それぞれ80%, 90%, 86%, 76%の診断精度が得られた。基準 (2) ~ (4) のうちいずれか2つ以上を満足するものを心室期外収縮とすると93%の最も高い診断精度が得られ, この組合せ基準を心室変行伝導収縮から心室期外収縮を鑑別する当面の基準として提案した。
  • 加藤 和三, 藤井 諄一, 上田 慶二, 早川 弘一, 笠貫 宏, 田辺 晃久, 二宮 健次, 津谷 喜一郎, 佐久間 昭
    1985 年 5 巻 2 号 p. 215-234
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Disopyramide phosphate徐放錠RU 18850 (RU) の心室性期外収縮上室性期外収縮頻脈性不整脈に対する効果ならびに有用性を, disopyramide通常剤Rythmodan(R) カプセル (DP) を対照薬として, 多施設二重盲検群間比較試験により検討した。
    RUは1回150mgを1日2回, DPは1回100mgを1日3回投与し, 期外収縮についてはHolter心電図を用い, 頻脈性不整脈では発作回数を指標として評価した。対象は心室性期外収縮106例 (RU54例, DP52例) , 上室性期外収縮51例 (RU25例, DP26例) , 頻脈性不整脈30例 (RU14例, DP16例) であった。心室性期外収縮に対しては, DPがRUに有意にまさったが, 背景因子である年齢, 性の薬効評価に対する影響の統計的補正を行ったところ, この有意差は認められなくなった。上室性期外収縮および頻脈性不整脈に対しては, RUはDPより高い有効率を示したものの有意ではなかった。また全症例における改善率, 有用率はRU群とDP群の間に有意差は認められなかった。副作用の発生についても, 両群間に有意差は認められなかった。
    Disopyramide phosphate徐放錠は各種不整脈に対しdisopyramide通常剤に近い臨床的有用性を有すると結論された。
  • 宮崎 利久, 小川 聡, 谷 正人, 秋山 英明, 山崎 元, 中澤 博江, 半田 俊之介, 中村 芳郎
    1985 年 5 巻 2 号 p. 235-242
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    長期心室ペーシング中に心不全を発症した洞不全症候群の3症例を報告する。症例は65歳男性, 59歳女性, 77歳男性でいずれも洞不全症候群に伴う眩暈に対して恒久的心室 (VVI) ペースメーカーが植込まれた。8ヵ月から2年半後に明らかな誘因なしにうっ血性心不全症状が出現したため精査目的で入院した。
    症例1, 3では心電図上逆行性P波を, 症例2では洞性興奮とペーシソグ調律との間で等頻度房室解離がみられた。心臓カテーテル検査にて全例で心拍出量の低下 (心係数平均2.1/分/m2) と心房圧波形上cannon A波の出現を認めた。コントラスト心エコー図および下大静脈造影にてcannon A波に一致した右房から大静脈への逆流が示され, 血行動態悪化の成因と考えられた。3症例とも心房心室順以 (DDD) ペーシングへの変更により自他覚所見はすみやかに改善した。心室ペーシング時の逆行性伝導や房室解離が血行動態に及ぼす影響について考察を加えた。
  • 1985 年 5 巻 2 号 p. 249-270
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 1985 年 5 巻 2 号 p. 271-295
    発行日: 1985/03/01
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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