Disopyramide phosphate徐放錠RU 18850 (RU) の心室性期外収縮上室性期外収縮頻脈性不整脈に対する効果ならびに有用性を, disopyramide通常剤Rythmodan
(R) カプセル (DP) を対照薬として, 多施設二重盲検群間比較試験により検討した。
RUは1回150mgを1日2回, DPは1回100mgを1日3回投与し, 期外収縮についてはHolter心電図を用い, 頻脈性不整脈では発作回数を指標として評価した。対象は心室性期外収縮106例 (RU54例, DP52例) , 上室性期外収縮51例 (RU25例, DP26例) , 頻脈性不整脈30例 (RU14例, DP16例) であった。心室性期外収縮に対しては, DPがRUに有意にまさったが, 背景因子である年齢, 性の薬効評価に対する影響の統計的補正を行ったところ, この有意差は認められなくなった。上室性期外収縮および頻脈性不整脈に対しては, RUはDPより高い有効率を示したものの有意ではなかった。また全症例における改善率, 有用率はRU群とDP群の間に有意差は認められなかった。副作用の発生についても, 両群間に有意差は認められなかった。
Disopyramide phosphate徐放錠は各種不整脈に対しdisopyramide通常剤に近い臨床的有用性を有すると結論された。
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