CFM層型固気接触装置の実用化ならびにスケールアップの基礎段階として, 2次元可視化コールドモデルを用い, 最小高速流動化速度, 粒子ホールドアップ, 粒子速度分布, および粒子滞留時間などの基礎的な粒子流動挙動を, 粒子みかけ密度の異なる3種類の粒子 (アルミナボール, 活性アルミナ, および石炭粒子) を試料として実験, 観察した.
その結果, 内管部において, 安定な高速流動層および気流層を形成するための最小高速流動化速度は単一粒子の終末速度に総体的に一致したが, 一部, 内管高さの増大とともに最小高速流動化速度も増大する傾向が認められ, その傾向は粒子みかけ密度の大きい粒子ほど顕著であった.また, 粒子ホールドアップおよび粒子滞留時間は, 前報で示したガラスビーズの結果とほぼ同様な傾向を示し, ガス流速の増大に伴って指数関数的に減少した.なお, 粒子速度分布は, 内管部では, みかけ密度の違いが現われたが, 環状部では, 単なる自由落下現象であった.
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