パーキンソン病(Parkinson’s disease; PD)とその関連疾患に対して[
123I]イオフルパンSPECT(single photon emission computed tomography)と[
123I]MIBG(metaiodobenzylguanidine)心筋シンチグラフィーを併用し,PD診断への有用性について検討した.どちらも陽性の場合はPDの検出感度が70%だったが,どちらか一方が陽性の場合を加えると97%に上昇した.イオフルパンSPECTの疾患特異性は低かった.罹病期間が長いほど,SBR値とH/M比は低下していた.イオフルパンSPECTとMIBG心筋シンチの併用はPDの検出を向上させるが,イオフルパンSPECTはPD関連疾患でも異常を呈するため鑑別は困難である.病期の進行に伴い集積がより低下するため,陰性例では継時的に検討すべきである.
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